【悪魔執事と黒い猫】月の愛し子は悪魔執事を救う2 (ページ21)

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ﾛﾉ「いや〜、舞踏会って最高だな〜！色々な地方の料理が食えるし！」

ﾊｳﾚｽ「あ、あれは…ロノ…。まだ貴族の方たちも誰一人料理に手をつけていないというのに…。」
ﾌｪﾈｽ「彼は食べることが大好きだからね。それに、屋敷の食事係でもあるし研究熱心なのかな？」
ﾊｳﾚｽ「フェネス…流石のお前でもフォローできてないぞ。」
ﾌｪﾈｽ「うん…。自分でも無理なフォローなのは自覚してるよ。」

ﾉｰｳﾞｧ「オレも何か…」
「…やめときな。」

私はノーヴァの裾を引っ張って止める。

ﾊｳﾚｽ「ったく…。ロノのやつめ…。」

ハウレスは、ロノの元まで歩いていき、頭を一発殴る。

ﾛﾉ「痛っ！誰だよ！いきなり頭なぐったの！」
ﾊｳﾚｽ「俺だ、ロノ。」
ﾛﾉ「ハ、ハウレス…。」

ﾊｳﾚｽ「ハウレスさんだろ…。年上には敬称をつけろ、ロノ。

ったくお前って奴は…。この舞踏会の重要さは、お前もわかってるだろ？」

ﾛﾉ「わかってるよ！そんなこと！だけど、いろんな種類の飯を前にしたらつい…。」
ﾊｳﾚｽ「ったく…子供かお前は…。」
ﾌｪﾈｽ「どうせ舞踏会のあとは残り物がたくさん出るさ。そこで思う存分食べればいいんじゃないかな？」
ﾛﾉ「そりゃあそうだけど…やっぱり出来立ての方が…。」

ﾊｳﾚｽ「はぁ…。つまみ食いする執事なんて聞いたことない。そんな奴、お前しかいないぞ…。」

すると他の場所でもざわめきが聞こえる。

ﾌｪﾈｽ「ん？あそこにも人集りが…。」