【悪魔執事と黒い猫】月の愛し子は悪魔執事を救う2 (ページ3)

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第10話【冷たい軽蔑】ページ3

？「ねぇ、見て…。屋敷の執事たちよ…。」
？「おいおい。あまりジロジロ見ると呪われちまうぞ。」
？「悪魔執事め…。ノコノコと街中を歩きよって…。」

ﾑｰ「ん？なんでしょう？何か視線を感じますね。」

ﾅｯｸ「どうやら私たちの存在に街の人が気づいたようですね。」

？「悪魔執事め…。」

「…」
ｽﾋﾟｶ「お嬢様、大丈夫ですか？」
ﾅｯｸ「主様、とりあえずここを離れましょう。」

先程の人集りからしばらく歩く。

ﾅｯｸ「ここまで来れば大丈夫でしょうか。」

ﾑｰ「なんで街の人たちは、ナックさんたちにひどいことを言うんですか？」
「確かに…何も悪いことをしていないのに…。」

ﾅｯｸ「私たち執事のことを悪く思う人間も少なくありませんので…。仕方ないことなんですよ。」
ﾑｰ「だ、だけどこの街の人たちも…。執事の皆さんが、天使を倒してくれるから平和に暮らせてるんですよね？」

ｱﾓﾝ「それはそうっすけど…。オレたちも天使による被害を全て防いでいるわけじゃないっすからね。」

ﾑｰ「だけどそれは天使が悪いのであって…。執事のみなさんは悪くないと思いますけど…。」

ﾅｯｸ「私も本音はムーくんのおっしゃる通りだと思います。しかし、人というのは感情的な生き物です。どうしても、粗の方に目が行ってしまうのですよ。」

ｱﾓﾝ「オレたちは、危険を冒して住民を守ってるっすけど…。それに感謝してくれる人なんて、ほとんどいないっすよ。」

「身勝手すぎるよ…。」
ｽﾋﾟｶ「全くです…。」

ﾅｯｸ「主様にそう言っていただけるだけで我々執事は救われます。

さて、そういう理由もあるのであまり街に長いしたくありません。

早いところ買い物を済ませてしまいましょう。」