【悪魔執事と黒い猫】月の愛し子は悪魔執事を救う2 (ページ18)

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第17話【豪華な主様】ページ18

かれこれ30分が経ち…。

ﾌﾙｰﾚ「はいできた！ムーの執事衣装、完成だ！」
「可愛い…！」
ﾉｰｳﾞｧ「この短時間で作れるのすげー…」

ﾌﾙｰﾚ「ほら、ムー。袖を通してごらん？」
ﾑｰ「フルーレさん！すごい腕前です！サイズもぴったりです！」
ﾌﾙｰﾚ「当たり前だろう？俺は衣装係だからね！屋敷の執事たちが着ている燕尾服も、全部俺が作ってるんだから！」
ﾑｰ「それはすごいです！フルーレさんは手先が器用なんですね〜！」

ﾌﾙｰﾚ「ムーも新しい服が欲しくなったらいつでも俺に言うんだよ？

って…ま、まずい！もうこんな時間！早くしないと舞踏会が始まっちゃう！

もし、舞踏会に遅刻なんてしたら…。ハウレスさんに叱られて…。

あ、主様！申し訳ありません！早くお召し物を選んでもらっていいですか？」

「たくさんあるね…。」
ﾉｰｳﾞｧ「こりゃ、選べるのか…？」

ﾌﾙｰﾚ「本日は、特別な舞踏会ですから…。主様にも素敵な衣装を着ていただきたくて…。

流石に多すぎましたかね…？

ですが、主様のお召し物を選んでいたら…。俺もつい楽しくなってしまって…つい…。」

スピカも昔、そんなことをしていた。
それで、私やジェーナのクローゼットの中は、おしゃれな服だらけになっている。

私はなにか、惹きつけられた衣装をとる。

「この黒い…おしゃれなやつがいいな。」

するとフルーレは、少し微妙な反応をする。

ﾌﾙｰﾚ「これ…ですか？そうですか、主様はこれを選ぶんですね…。うーん…。」
「何かまずかった？」

ﾌﾙｰﾚ「主様の選んだものにケチをつけるわけではありませんが…。

こっちの派手な衣装のほうが主様にピッタリだと思います。

主様、こっちにいたしましょう！」

「えっ？」

選んだ意味がない…そして案外フルーレが強引なのがわかった。

ﾉｰｳﾞｧ「…んじゃ、こっちはしばらくオレが預かっていい？」
「？いいけど…。」

私はノーヴァに最初に選んだドレスを渡す。

ﾌﾙｰﾚ「それでは、主様。お着替えのお手伝いをいたします。」
「えっと…着替えの手伝い？」