【悪魔執事と黒い猫】月の愛し子は悪魔執事を救う2 (ページ16)

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第16話【黒猫にも衣装】ページ16

あれから1時間後…

どうやら私はいつの間にか眠っていたみたい。
いつの間にかノーヴァとムーもいた。
ムーは寝てたけど。

ノーヴァから話を聞いたら、スピカは重症すぎて護衛ができないから、ノーヴァが代わりに来るらしい。

スピカは大丈夫か…そんなことを思っているとノックする音が聞こえる。

ﾌﾙｰﾚ「主様…。お目覚めですか？」

入ってきたのは、フルーレだった。

「うん、ばっちりだよ。」

ﾑｰ「ふぇ？もう舞踏会の時間ですか？」
ﾌﾙｰﾚ「ム、ムー？どうしてキミが主様の部屋で寝てるの？」
ﾑｰ「は、はい。なんだか主様の近くの方が安心できて…。」
ﾌﾙｰﾚ「そういう問題じゃなくて…。執事が主様の部屋で寝るなんてありえないよ？」

…私は思わずノーヴァを見る。
ノーヴァは無邪気？に笑っている。

「…」

ﾑｰ「主様には以前にちゃんと許可をもらいましたよ。ね？主様。」
「あっ…うん、私が許可したよ。」

ﾌﾙｰﾚ「まぁ、主様がいいなら良いですけど…。

って、こんなこと話に来たんじゃなかった。

主様…。急いでお着替えをいたしましょう。
今日は舞踏会ですからね。素敵なお召し物をたくさん用意しました。」

フルーレがたくさんのドレスを見せてくれる。
それはどれも綺麗で、刺繍が凝っている。

「うわぁ…どれも綺麗…。」

ﾌﾙｰﾚ「どれも俺の手作りですからね！どうぞ好きな物を選んでください、主様。」
ﾑｰ「これが手作りなんですか？すごい！どれもすごく素敵ですね〜！」

確かにムーの言う通りだ。
それに、どこかのブランドだと言われても違和感なんてないくらい魅力的なドレスだ。

ﾌﾙｰﾚ「うーん…。」
ﾑｰ「な、なんですか…。そんなに僕をジロジロ見て…。」
ﾌﾙｰﾚ「ムーはその格好で舞踏会へ出る気かい？」
ﾑｰ「そ、そうですけど…。」
ﾌﾙｰﾚ「…ダッサい。」
ﾑｰ「えっ！？」

突然のフルーレの毒舌っぷりに私とノーヴァは驚く。でもノーヴァはすぐに納得する。