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デビルパレスへと帰ってきたときには、体がどっと重たく感じた。
ﾅｯｸ「ただいま、戻りました。」
ﾊｳﾚｽ「ご無事でしたか！主様！街で天使が出たと聞きましたが…。」
「それより、アモンとスピカを…！」
ｱﾓﾝ「申し訳ありません、主様。危険な目に合わせてしまって…。オレがもっとしっかりしていれば…。」
ｽﾋﾟｶ「……」
「悪いのは街の人たちだよ…謝らないで。」
ﾎﾞｽｷ「アモン！てめぇ、傷だらけじゃねぇか！だ、大丈夫か…？」
ｱﾓﾝ「な、なんとか…。」
ﾊｳﾚｽ「早くルカスさんのところへ運ぶぞ！」
ﾅｯｸ「急ぎましょう。」
ｽﾋﾟｶ「…お…じょうさ…ま…」
「スピカ！」
ｽﾋﾟｶ「すみま…せん…」
「謝らないで…」
ﾉｰｳﾞｧ「お前はお嬢を守ったんだぞ、誇れ…。」
ｽﾋﾟｶ「……」
ﾑｰ「アモンさんとスピカさん、大丈夫でしょうか…。」
ﾍﾞﾘｱﾝ「おかえりなさいませ。主様。災難に見舞われたようですね。
バスティンくんから聞きました…。
彼はあまり周囲と関わりませんが、なかなか頼りになりますよ。」
ﾛﾉ「性格は根暗でムカつくけどな！」
ﾍﾞﾘｱﾝ「ロ、ロノくん…。」
ﾑｰ「ん…？くん…くん…。厨房から何かいい匂いがしますね！」
ﾛﾉ「や、やば…！料理の仕込みの途中だった！早く作らねぇと、舞踏会に間に合わねぇ！」
ロノは慌ててキッチンへ向かう。
ﾑｰ「そっか…。今夜は舞踏会でしたね、すっかり忘れてました。」
ﾍﾞﾘｱﾝ「主様…。こんなことが起きた直後で、大変申し上げにくいのですが…。
ご存知の通り…。今夜は、大事な舞踏会が行われます。
その舞踏会に、ぜひ主様もご参加いただきたいのですが…。」
舞踏会には何回か出席したこともあるし、別に困ることもないだろう。
「…うん、わかった。」
ﾍﾞﾘｱﾝ「ありがとうございます、主様。舞踏会が始まるまで、まだお時間がありますので…。少し自室でお休みになられてください。お時間になったら執事がお迎えにあがりますね。」
「うん。」
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作者名：神宮寺 | 作成日時：2023年11月9日 17時
