Virtual Image 2

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監督「はいカット！」









っ、









そうだ、
今はドラマの撮影中だった、









監督「今回も1発OKだよ！」


「ありがとうございます！」







まきで早くおわれるよーと
ニコニコの監督に、もう一度感謝を述べて








足早に控え室へ戻りながら、

涙を拭くためのティッシュを
女性のスタッフさんから受け取る









また瑞稀くんのこと考えちゃった、






役を演じている上で
こういう経験が何回かある







むしろ、いつも瑞稀くんのことばっかり。









それを上手いこと
お芝居に生かせている、今はまだいいんだけど、






このあとは、もちろん俳優さんと一緒だから

瑞稀くんのことは、思い出しちゃだめ。









けれど、体は言うことを聞かず
また携帯を手に取る







連絡は……来てないよね、









もう冷めちゃった、？

やっぱり、アイドルの私が好きだった？









あんまりベタベタしないって知っていたけど
彼はこんなにもあっさりしていたっけ、









瑞稀くんとも会えず、連絡も取らず、
だいぶ日にちが経っている










こんな状況じゃ、さすがに


瑞稀くんが私のこと
好きじゃなくなったんじゃないかって


……もう、不安で仕方ない、









付き合うって、幸せなこと
ばっかりじゃないんだって初めて知った、









そんな私の悪いところ






それは、迷惑がかかるんじゃないかなって
考えすぎて、素直に気持ちを伝えられないこと













でも瑞稀くん、



私は、すごく会いたいです、






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