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NJ「お前が言うとシャレになんない」
ナムジュンが、怒ってるジョングクの頭を軽く叩きながら言う
まさか、また会うなんて
二人のやり取りを目の前で見て、懐かしいような嬉しいような感覚で、胸がくすぐったくなった。
久しぶりの感覚に心がふわふわ漂う
JM「…」
ジミンが無言で着ていたジャケットをボクにかけて、はだけたシャツを合わせながら隠すようにもう一度ボクを抱きしめた。
背中に回った手は、怒ってるのかな…、少し震えててさっきよりもずっと体が熱くて
…、ジ、ミン
ジャケットの上からジミンの体にすっぽりと包まれて、ジミンの匂いと温もりに、今さっき起きたこととか自分のこととか全部忘れてしまうほど、今ボクはただそれを感じてた。
NJ「…とりあえず移動しよう」
YG「そうだな」
移動?
NJ「タクシー…、はマズイか」
YG「バンのがいいな、乗っちまえば隠れる」
行こう、とナムジュンが言って、ジミンはボクから腕を少し緩めただけで離さないまま歩き出した
「っ!」
その場を動かないボクに彼らの足が止まる
JK「どうしたの?早く行かないと」
「…」
JK「A?!」
「…」
俯き立ち止まったままのボクにジョングクが少し焦ったように言う。それでもボクは動けない
JM「……Aちゃんを探してた。連れ戻しに来たんだよ。だから…僕達と行こう?」
探す…、っなんで、
肩を抱いたままのジミンがボクの前に立って顔を覗き込んだ
「行け、ない」
JM「っ…、お願いだから、今は一緒にきて」
ジミンの腕から逃れようと踠く。でもジミンは離してくれなくて
ボクをギュっと抱きしめて、そばにいて…と震える声でボクの耳元で呟いた。
ジミンのそんな声は初めてで、いつも優しくてあったかいのに、今はとても苦しそうな声で
行け、ない。…ボクは一緒には行けないんだ
だって、ボクが居なくなったらオッパが困る。ボクはオッパを一人にはできない
「ジミン、…ごめ、ん」
JM「…っ」
ジミンの目をまっすぐに見て答えれば、苦しそうにもっと顔を歪めた。けど、ボクを掴む腕は緩んで、そのままゆっくりと離れた
ボクなんかがみんなと行っていいわけない。こんな汚れたボクなんか…
「…ごめ、ん」
泣いたらダメだ。泣くことなんかボクは許されないんだから
JM「っ」
ジミンが苦しそうなまま笑って小さく頷くから、その顔を直視できなかった
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あきさと(プロフ) - テテLOVEさん» テテLOVEさん。おもしろい!いただきましたっ(≧∀≦)ありがとうございます。超絶亀更新ごめんなさい。ボチボチ再開します! (2019年7月13日 22時) (レス) id: 8cf0358560 (このIDを非表示/違反報告)
テテLOVE - おもしろいです!!!!更新頑張ってーーー!!! 楽しみにしてます♪♪♪ (2019年7月12日 20時) (レス) id: 817c01a749 (このIDを非表示/違反報告)
あきさと(プロフ) - ねおさん» ねおさん。コメントありがとうございます。そう言ってもらえて嬉しいです!更新、頑張ってみます(*^▽^*) (2019年7月1日 17時) (レス) id: 8cf0358560 (このIDを非表示/違反報告)
ねお(プロフ) - すごく面白いです!更新頑張ってください! (2019年6月29日 21時) (レス) id: 28e7910330 (このIDを非表示/違反報告)
あきさと(プロフ) - 面白いと大好き。最高な二大褒め言葉をありがとうございます!(*´∀`)すごく嬉しいです。更新も頑張りますね (2019年6月17日 7時) (レス) id: 8cf0358560 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あおそら | 作成日時:2019年6月12日 19時