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『そう何回も逃すかよ』
上に跨りニヤつきながらボクを見下ろして、ボクの服に手をかける男
いやだっ、離して
無我夢中で抵抗した。暴れて叩いて。
オッパのためにならないのに、こんなヤツにヤラレるのは絶対に嫌だ
『暴れたって無駄だって。なんなら叫んでみれば?騒ぎになって困るのはお前だろうけど』
「…っ」
こんなヤツに…
男の言葉に抵抗できなくなったボクを、満足そうに見下ろして、ボクの口に気持ち悪い顔が近づいてきた。
「っ…」
『!!ってぇ!』
咄嗟に耐えられず男の顔を引っ掻いてた。男が叫んで顔を抑えた時、体を撥ね退けてドアへと逃げた。
!
…っ!!なん、で
飛び出した通路の先の光景に、ボクの胸は一瞬にしてギュっと締め付けられる
もう二度と思い出さないように、体の奥に落として蓋をした人たちがいた
JK「………A」
絞り出すように聞こえたジョングクの声。
ボクをみる目はやっぱり真っ直ぐで
…イヤだ。
見ないでよ。今、その目でボクを見ないで
ジョングクに見られたくなくて、隠れようと後退ったら、男が顔を押さえて飛び出してきた
!
考えるよりも先に、みんなの方へと体が動いてた。
しがみつくように逃げ込んだ腕の中は、覆い隠すようにボクの体を包んでくれた。
YG「何してんすか…」
『えっ、あっ、いや…
君たちも来てたんだね。…はは、なんでもないんだ。気にしないでくれ』
男の声が聞こえた後去っていった気配がした
JM「………大丈夫?」
頭上から聞こえた優しい声に、体の力が抜けて、自分でも抑えられないくらい、ガタガタと体が震える
JM「っ…」
崩れ落ちてしまわないようにしがみつくボクを、支えるように包み込んでくれる腕
JM「大丈夫だよ」
言いながらボクをきつく抱きしめる
ジミンの声に胸の奥がほどけてゆく
自分の心臓が静かになってくると、あの日聴いたジミン胸の音が聴こえて、
ジミンの匂いに、温もりに胸がぎゅーと痛くなった
YG「何があった?」
久しぶりに聞いたユンギの声は、前より柔らかくなってる気がした。
振り返ったボクをみて、戸惑ったような顔をした後何かに気づいて顔を背けた
JK「あいつ…!ブチ殺す」
ジョングクが怒ってて、その視線で自分の格好に気づいた。
あっ…
ボクの服は無残に裂かれてて、ユンギはボクの乱れた服を見て何をされたか悟ったのか、それ以上何も聞かなかった
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あきさと(プロフ) - テテLOVEさん» テテLOVEさん。おもしろい!いただきましたっ(≧∀≦)ありがとうございます。超絶亀更新ごめんなさい。ボチボチ再開します! (2019年7月13日 22時) (レス) id: 8cf0358560 (このIDを非表示/違反報告)
テテLOVE - おもしろいです!!!!更新頑張ってーーー!!! 楽しみにしてます♪♪♪ (2019年7月12日 20時) (レス) id: 817c01a749 (このIDを非表示/違反報告)
あきさと(プロフ) - ねおさん» ねおさん。コメントありがとうございます。そう言ってもらえて嬉しいです!更新、頑張ってみます(*^▽^*) (2019年7月1日 17時) (レス) id: 8cf0358560 (このIDを非表示/違反報告)
ねお(プロフ) - すごく面白いです!更新頑張ってください! (2019年6月29日 21時) (レス) id: 28e7910330 (このIDを非表示/違反報告)
あきさと(プロフ) - 面白いと大好き。最高な二大褒め言葉をありがとうございます!(*´∀`)すごく嬉しいです。更新も頑張りますね (2019年6月17日 7時) (レス) id: 8cf0358560 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あおそら | 作成日時:2019年6月12日 19時