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お兄「A。」
「お兄！…えっ、なんでここがわかったの？」
お兄「お前のことは、なんでもわかるんだよ」
「……って！GPS？！使ったでしょ！」
お兄「知らん」
「最低っ！ひどい」
お兄「電話に出ないAが悪い」
「えっ、電話？」
スマホを確認してみたら、
すごい数の着信履歴…
「…ごめん、気づかなくて」
お兄「もういい。無事だったから。どうせお前のことだから夢中になって見てたんだろ」
そう言って、お兄は周りを見渡した
そこにはたくさんの着飾った女の子たちがいた
みんな笑顔で彼らを愛して、会えるのを楽しみにしてるのがわかる。
「う、ん…」
お兄「…。ほら、行くよ。時間過ぎてる。早く着替えないと」
「あ、そっか」
立ち上がって歩き出す、背中に添えられる手
「お兄、大丈夫だから」
お兄「…そっか」
そう言って手を引くお兄の顔は、まだ心配そうだったけど
「いい加減、その重度のシスコンなんとかしてよ。そんなだから結婚できないんだよ？」
お兄「お前なぁ、そんなこと言うなよ」
お兄、ごめんね。
でも、私は強くなりたい。
一人でもちゃんと立てるように、強く。
「ぷっ！てか、その格好。浮き過ぎ！」
お兄の格好は、日本のサラリーマンそのもの。
ビシッとしたビジネススーツで、この場では無茶苦茶浮いてる
お兄「浮いてるいうな。これが今日は合ってるんだから」
「まあ、そうなんだけど」
それでもやっぱりこの場には不似合いで笑いが漏れるよ
「……ねぇ、お兄？」
お兄「ん？」
「すごいね。彼等は。
ここでずっと見てて、本当にみんな笑顔だった。
大好きなんだって伝わって、見てるこっちも楽しくなるような…。
ARMYっていうんだよね？きっと彼等の愛が伝わってるんだね」
お兄「…興味わいた？」
「うんっ！！早く観てみたい！」
お兄「そう焦らなくても、すぐだよ。
彼等のパフォーマンスを見てから考えよう」
「ホントにお兄は…。慎重すぎる」
お兄「これでも足りないくらいだと思ってる」
「はぁ？…もうホントに重い」
お兄「なんか言ったか？」
「なんでもなーい」
溺愛がすぎるお兄はほっといて。
彼等のステージを楽しみに向かった
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作者名：あおそら | 作成日時：2019年4月14日 11時
