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ん、、どこだろ…



ぼんやりと広がる視界に、まだハッキリしない頭で辺りを見渡せば車の中で…






あ、移動途中だった。





どの辺りか?、、、なんて窓の外を見てもわかるわけない。





車内を見渡した時に
イヤホンから流れる大音量の曲に気づいた






ひひっ。すごい音!
よくこの音量で爆睡できたなぁ






自分でも笑っちゃうくらいの大きさだった。
音量を下げて、後どのくらいで着くのか?聞こうと思ったけど…

なんとなく、、やめた。






そのまま窓の外へ目をやった。







満開の桜は、世界をピンク色に染めて
風は花びらを舞い上げて
そこら中が桜吹雪だ








なに、してるんだろ









日本人の女の子が、
立ち止まってうつむき気味に何かを見てる








なに、なに?
学校は?日本って今日は休み?






小学生?中学生?
くらいに見える後ろ姿は、ジッと動かない。

車が少し進んで女の子の顔が見えた。






あれ?違う?
…もう少し、大人?





予想外だったせいか、
それとも寝起きのせいかわかんないけど…
その子に目を奪われた





なんか、、僕の目…変だ






彼女の姿が、霞むように滲んで
二重に見える

パチパチ瞬きしても、大人のような子供のような、
よくわかんない。






でも






ふんわりと笑う顔は
綺麗で、儚くて

僕の体の温度を小さく上げる







彼女の手が…
ゆっくりと動いて
そっと手のひらを広げた






…あっ





風と一緒に手のひらから飛び立つ花びら

その時

彼女も花びらと一緒に、空へ羽ばたいて行くように見えた







ヒラヒラと羽を広げて踊るように飛ぶ
蝶みたいに






……きれい







空を見上げる彼女の横顔は
すごく綺麗で…
消えちゃいそうなほど霞んで







僕は、少し寂しくて
なのに、綺麗な彼女が目に焼きついて







また微熱のように
体が熱くなったんだ









…Taehyung…

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設定タグ:BTS , JK , TH   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:あおそら | 作成日時:2019年4月14日 11時

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