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｢福良さん、会議は内容を変更したから大丈夫。 俺は会議に出るから、河村さんのことよろしくお願いします｣
河村を起こさないように静かに扉を開けて、伊沢が声をかける。
伊沢が出ていってから十分ほど。河村が薄く目を開いた。
｢ふくら…｣
『あ、河村。 暑い？ 寒い？』
｢あつい…｣
じゃあもう熱は上がらないかな。
冷えピタとってくる、と言い冷蔵庫に向かおうとすると、袖がくいっと引っ張られた。
『河村？』
｢やだ…いかないで…｣
涙目ですがるように言われてはなにもできない。
だけど、冷えピタとってきたいし…河村も熱このままじゃ辛いだろうし…
『河村、すぐ戻ってくるから。ね？』
｢やぁだ…｣
完全に幼児退行していて動けそうにない。いつも甘えるなんてするはずのない河村がここまでになるとは、相当辛いんだろうな。
『わかった、どこにもいかないよ。 大丈夫』
安心したような顔をしているけど、やっぱり苦しそうだ。
こっそりラインで、会議に参加していない山本にメッセージを送る。
すると一分もたたないうちに冷えピタとゼリーと、薬をとってきてくれた。
『ありがとう、山本』
｢いえ。 河村さん、すぐ良くなるといいですね…｣
『河村、ゼリー食べれる？』
｢うん…｣
素直にゼリーを受け取る。
半分ぐらいしか食べられなかったけど、薬を飲むことができたから大丈夫だろう。
『苦しいだろうし、寝てていいよ。 何かあったら起こしてあげる。』
そういえばあからさまに嫌な顔をする。まあ、寝たくないよね…
｢ねたくない…｣
『でも、寝ないとよくならないよ』
｢ねるまで、そばにいてくれる…？｣
『うん。 一緒にいるよ』
それを聞いて安心したのか、すぐに彼は眠りについた。
どうせ手を握られた状態じゃ動けないので、仕事をしようもできない。
しばらくして会議が終わった伊沢が顔を覗かせた。
｢福良さん、会議終わったけど…河村さん寝てる？｣
『うん。 たぶん無理してたんだと思う』
伊沢ははい、とお茶を一杯置いていってくれた。
河村のとなりにると、なんだか自分も眠くなってきて、浅い眠りに落ちていってしまった。
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ENSAN(プロフ) - みーさん» リクエストありがとうございます！二つもいただけるとは、本当に嬉しいです！まだ色々たまっていて消化が追い付いていませんが、必ず書かせていただきます！ (2020年10月4日 23時) (
レス) id: 08a3edfd2d (このIDを非表示/違反報告)
みー - 色々リクエストしちゃってすみません！受験勉強で大変だと思うので、時間がある時で大丈夫です！どのお話も素敵だなと思うので、これからも自分のペースで頑張ってください！楽しみにしています！ (2020年10月4日 12時) (レス) id: b9cec3c8e4 (このIDを非表示/違反報告)
みー - があると嬉しいです。無理のない程度で徐々に距離を縮めていき最終的には元の生活を少しずつ取り返し始めたような話がみたいです。看病役はなるべくみんなが出てほしいですがメインは特に指定ないです。 (2020年10月4日 11時) (レス) id: b9cec3c8e4 (このIDを非表示/違反報告)
みー - 2つ目に男性恐怖症に陥る話がみたいです。きっかけは夜道で襲われたなど何でもいいです。頑張って事務所に行っても初めはメンバーを見ると（悪い人じゃないと頭では分かっていても）恐怖で発作や震えを起こして疲れ果て、周りの皆も救えずどうすればいいか悩む描写 (2020年10月4日 11時) (レス) id: b9cec3c8e4 (このIDを非表示/違反報告)
みー - １つ目にwtnbくんが嘔吐恐怖症に陥る話がみたいです!人前だと吐きたくても吐けなくて辛くて泣いちゃう描写と苦しそうにしてる彼の為に無理やり吐かせて助けてあげる描写があると嬉しいです。看病役はizwさん希望です！ (2020年10月4日 11時) (レス) id: b9cec3c8e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天崎 | 作成日時：2020年9月10日 22時
