ちょっとだけ【QK】

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izw side


普段は嗅ぐことのない独特な匂い。
ツンとくる消毒の匂い。
そして、清潔感溢れた真っ白の天井。




辺りの明るさにだんだんなれてきて、ゆっくりと目を開く。




｢あ、伊沢さん！｣




上から声が降ってくる。
あれ、ここ、病院…？



『山本…？ 何でここに…』



涙目で俺を見つめる山本と、その後ろにはこうちゃんが。
ゆっくり起き上がると、その衝撃で腹部が痛む。



『いたッ…』

｢無理しちゃダメですよ！ 覚えてませんか、伊沢さん倒れて、救急車で運ばれたんです｣

『あ…』



そうだ。腹痛のせいで途中で倒れて、意識を失って…
だんだんと思い出してくる。痛みもさっきより大分楽になっている。



『ごめん山本、こうちゃん。それとありがとう。』

｢もう、心配したんですからね！｣



今にも泣きそうなこうちゃんを見て、本当に申し訳ないことをしたと思う。
あ、と言い、山本が口を開く。

｢伊沢さん、食中毒だったみたいです。｣

『そう言われて思い出したけど、昨日須貝さんとレバー食べたっけ…』

｢ちゃんと加熱しましたか？｣

『いや、お酒でよっててよく覚えてない…』




え、と声を出される。

｢じゃあ須貝さんも…｣
｢伊沢！｣
『はい！』


いきなりドアが開いて名前を呼ばれた。反射的に返事をする。
そこには黒いオーラをまとった福良さん。



｢もう…なにやってるの！ 須貝さんからも食中毒って連絡来たし…｣

｢ごめん、本当にごめん…！｣




その後福良ママにお説教をしっかりされ、厳重注意ですんだ。

もうお酒を飲みながらレバーを焼かないと決めた瞬間であった。







わらび様、
リクエストありがとうございました！


トイレで人が倒れたときってどうやって救出すればいいんでしょうか…というか食中毒ってこんな感じでしょうか…
自分はなったことがないからもしかしたら皆さんのご想像とは違うものになってしまったかもしれません…


皆さんも食中毒には気を付けてくださいね！
良ければ高評価、コメント等々、よろしくお願いします！




九月十三日 天崎

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