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メルティ [緑×赤] ページ4

重なった唇が甘くて甘くて、もっと欲しくて。
海人の首に手をかけて、差し出された舌に自らのを絡ませた。

もっともっと欲しい。
もっともっともっと頂戴。
もっともっともっともっと夢中になって。

唇を離したら海人と俺が細く糸で繋がれて、切れない内にまた辿って、海人の唇に口づけた。

そのまま、抱きついて海人の耳元で

「もっと・・・」

と懇願すれば、怖いくらい真剣な海人の瞳に身体中が総毛立った。
そして、まるで噛みつくような性急な口づけに乱されて満たされて。
酸素を求めて喘ぎながら、切れ切れの思考回路で海人に求められている事に喜びを感じていた。


「海斗、行こう。」


『どこに』なんて言わなくたって分かる。
小さくコクっと頷けば、力強く手をひく海人の様子が切羽詰まった様で嬉しくなった。

バサッと上着を脱いだ海人に煽られ、服を脱ごうかとパーカーの紐に手を掛けたけど、ふと思い立って

「脱がせて」

と提案してみた。


「あーもうッッ!!!さっきから、どこでそんな誘い方覚えてきたの!!!」


って、頭を抱えた海人にビックリしたけど、海人が俺に煽られてるんだって分かって気持ちが舞い上がっていく。


「海人のゲームに乗ってあげたんだよ。」


だってチラつかせてオアズケして、俺の様子を楽しんだんでしょ?


「ね・・・」


更に煽れば、


あとはもう、二人翻弄されるがまま。
夜を愉しもうよ。

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作者名:麦穂 | 作成日時:2022年11月12日 1時

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