27話 ページ28
影山が無言で翔陽の方へと向かって行く。
翔陽は、「話せばわかるっっ」などと弁明しながら後ろへ下がって行くが、壁にぶつかり逃げ場がなくなってしまった。
「あれ大丈夫なの...?」
不安に思ったらしい山口がこそっと話しかけてくる。
『あー...まあ多分大丈夫だと思うよ。
多分影山が怒ってるのは、翔陽がミスしたということよりいつまでも緊張して、普段通りのプレーが出来てないことだと思うし』
俺の予想は的中したようで、影山が翔陽に「とっとと通常運転に戻れバカヤローッ!!!」と怒鳴っているのが聞こえてきた。ほらね。と山口に返すと、ほんとだ...。と呟いた。
「ほんとに雨地って日向と影山のこと...というか皆のことわかってるよね...」
『あはは...まあなんとなくだけどね。外れることもあるし。
ただ今日はさ、あの速攻を試合で誰よりも試してみたかったのはあの2人だったと思うんだよね。
それなのに翔陽は緊張してそのことが頭からすっぽ抜けちゃって、中学の時みたいに全部自分がやらなきゃ。とか、失敗したら皆に迷惑かけちゃうって考えすぎちゃったんだと思う。
でも、もう大丈夫そうだ』
だって、俺の目の前では、田中先輩の言葉にすっかり顔色がよくなって、いつものテンションの翔陽がいるんだから。
そして、ギャラリーが増えつつある中、第2セットが開始した。
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tayo(プロフ) - かなりさん» 初めまして!作者です!嬉しいお言葉の数々ありがとうございます!頑張ります! (2020年11月19日 11時) (レス) id: 7e591e202f (このIDを非表示/違反報告)
かなり - 初めまして!この小説を初めて見つけて、読んでみたら、とても心にグッと来て、面白い小説だと感じました!!まだ、未熟な私ですが、これからも、体に気をつけて頑張って下さい!ずっと応援しています!そしてこれからも、この小説を愛していきます!! (2020年11月9日 22時) (レス) id: 05b2e9c122 (このIDを非表示/違反報告)
MiSo(プロフ) - tayoさん» はい!応援してます!! (2020年4月19日 22時) (レス) id: 78c105b37d (このIDを非表示/違反報告)
tayo(プロフ) - MiSoさん» 初めまして!作者です!優しいお言葉ありがとうございます!頑張ります! (2020年4月19日 22時) (レス) id: 11f4566d09 (このIDを非表示/違反報告)
MiSo(プロフ) - 続き楽しみに待ってます!!無理しないで更新頑張ってください!! (2020年3月31日 13時) (レス) id: 78c105b37d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:tayo x他3人 | 作成日時:2020年1月20日 15時