烏の夜【ハイキュー!!】

18話 ページ19

その後の試合は凄かった。

『翔陽、影山。お疲れ。
それと、おめでとう』

「さんきゅー夜！」

「当然だ」

『2人とも凄かったな。なんだよあの速攻！』

そう。この試合中、翔陽と影山はとんでもない速攻を作った。

なんと、翔陽のスイングの瞬間に合わせて、影山がドンピシャでトスを上げたのだ。

分かっている通り、翔陽のスピード、ジャンプはこのチームの中ではトップクラスだ。
そんな翔陽に着いていけるのはボールだけ。

「へへっ！」

俺の言葉に嬉しそうに笑う翔陽。
影山も何も言ってはいないけど、嬉しそうな表情をしている。

「あっ、そうだ！おい影山！月島のところ行くぞ！」

「は？なんでだよ」

嫌そうな顔をする影山に翔陽は耳打ちをする。

すると、さっきよりさらに顔をしかめながらも翔陽と一緒に月島達のところへと向かった。

なにしにいくんだろうと思いながら4人を見ていると、何故か翔陽が月島の手をめがけて奮闘していた。

「なにやってんだ1年共…」

いつの間にか隣にやってきていた田中先輩が、4人を見ながら呆れた顔をしていた。

『多分…翔陽が月島に握手を求めてて、それを月島が拒否してるって感じですかね…』

「なんでわかるんだよ…」

『なんとなくです』

どうせ仲良いアピールしておかないとまた追い出されるぞっていう理由なんだろうな。(大当たり)

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