烏の夜【ハイキュー!!】

15話 ページ16

そして試合が始まった。

翔陽と影山のチームに入った田中先輩はパワー型のウィングスパイカー。

それに対する澤村先輩は…

気を付けろよ翔陽、影山。

「日向！！」

「おおっ」

翔陽がスパイクを打つ体制に入り、飛んだ。

だが…

バチッ

翔陽のスパイクは月島のブロックに止められた。



それからというもの、翔陽のスパイクはことごとく月島のブロックに阻まれる。

なかなか厄介だな…。

次は影山のサーブか…。
中学よりは確実にパワーアップしてるんだろうな…。

ボッ

影山がサーブを打つ。

ジャンプサーブ…！威力もなかなかある…！

…だけど。

ドッ フワッ

影山のサーブは澤村先輩のレシーブで綺麗に返っていく。

「…何点か稼げると思ったか？」

突出した才能が無くても、俺達より2年以上体に刷り込ませたレシーブ。

2年というのは少ないようで長い歳月。

簡単に崩せるなんて思うのは失礼だ。

そして、澤村先輩のレシーブを月島が山口にトスをして、山口のスパイクで点が決まり、向こうの点数になった。

「ホラ王様！そろそろ本気出した方がいいんじゃない？」

月島がまた影山を煽り始めた。

「なんなんだお前！昨日からつっかかりやがって！！王様のトスってなんだ！！！」

それは俺も気になってた。

どうやら影山のバレーの上手さから付けられた呼び名ではないらしい。

そして月島はコート上の王様について語り始めた。

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