ツキウタ。&ツキプロ短編 (ページ21)

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プロポーズ？　世良里津花ページ21

ある日の昼下がり。だんだん春っぽい日差しになり、里津花と二人でゴロゴロしていた。
なんでもない話をしていたら急に真剣な顔になった里津花が話す。

里「ねえA…」

『どうしたの？』

里「たとえばだけどさ、俺がアイドルやめるって言ったらどうする？」

『え…やめるの？』

やめないよと笑いながら何故か私の頭を撫でる。

里「…で？Aはどうする？」

『んー…。なんでやめるか聞くかな…。でも結果がどうあれ私は里津花に着いてくし…別れたいって言われたら…言わないよね？』

里「言わないね。」

『アイドルやめたって里津花は里津花だし…勿論アイドルの里津花も好きだけど…私は「里津花」という存在が好きだから…だからずっと側にいる。』

里「…それってプロポーズ？」

そう言われ今言った言葉を思い返してみる

『あ…』

「存在が好きだから」と言うパワーワードはスルーされた。
否、今はそれどころではない。
もう少し経ってたから話そうと思っていたのに…選択する言葉を間違えたみたいだ…確かにプロポーだわ…あれ…

『えーと…あのですね里津花サン…さっきのは言葉のあやと言うか…』

里「うん。今はそれでいいよ。プロポーズは俺からしたいから…来るときが来たら言うからね？」

そう言って微笑む里津花。来るときが来たらって何時だ。
プロポーズしてくれるんだ…
違う。そうじゃない。

里「それと…」

『んっ…！？』

里「好きって言ってくれてありがとう。」

一瞬だったが息が出来なくなった。

『…今…なにした…？』

里「お礼言った？」

『違う…行動』

里「キス？」

それを聞き、熱が顔に集まってくる。
たぶん今、私の顔は真っ赤だろう。

『あー…無理…しにそう』

里「ダメ。ずっと一緒にいてもらうから。」

『…それもプロポーズみたいなものじゃん』

里「これは…予約？」

そう言いながら腰に手を回してくる。

『死因が里津花の色気になるから離れてください。』

里「嫌だ。ずっと側にいるって言ったのAだから。」

『そうだけど…そうじゃない…』

さっきの真剣さはまるで無くなり、里津花のペースに流される。

『生きれられるかな…』

里「生きてもらわないと俺が困る。」

もっと甘くなるのは近い未来のお話