好きのレベル 桜庭涼太 ページ12
横で本をペラペラめくっている美形。
『美形になりたい。』
そう呟くとギョッとしたようにこちらを見てくる。
『どしたの?』
涼「そっちこそ急になんなの?」
『いやー…美形になりたいなーって…』
涼「なんで?」
なんでって…逆になんで?誰だって美形なりたいって思ったことないの?
隣にきれいな人がいると尚更…
『…リョウのせいですな』
涼「は?」
『…隣にいると私すごいアホみたいな見た目だからさ。…リョウはいいよね…かっこいいし、スタイルいいし、声綺麗だし、指もスラッてしてるし、腰細いし…』
涼「誉めすぎじゃない?」
『事実だし…』
照れてる…のか?少し顔が赤い。
そんなリョウを見てるとどうしても自分と比べてしまう。比べる対象間違えてるけど…
『どうやったらリョウみたいに綺麗になれんのかなー…』
涼「そのままでいいんじゃない?」
『え…もう手遅れって事?』
涼「違う。もう十分可愛いし綺麗だって事。」
『わお…』
涼「足りないならもっと言ってあげるけど?」
『もういいです!ありがとうございます!』
軽くパニックになっている私に対して余裕そうなリョウ。
さっき誉められて凄く嬉しいけど凄く恥ずかしい。頬が熱い。やっても意味ないと思うけど手で扇いでみる。
それを横で微笑みながら見てくる。…目が優しい。
するとリョウが近づいてきて凄く距離が近くなる。楽しんでんだろうなって思っていると
涼「愛してる」
と甘い声で囁かれた。
『…聞いたことない声で喋らないでよ…びっくりした…色々吹っ飛ばしてるしさ…』
涼「嬉しくないの?」
『すっごく嬉しい。嬉しいけど…言う相手間違えてない?』
涼「A以外に言う気ないから。安心して。」
『めっちゃ好き。大好き。愛してる。結婚しよ。』
涼「まだ早い。それに…そのときが来たら俺から言う。だから待ってて。」
好きのレベルが追い付かなくなった。
しれっと結婚する事決まってます。お幸せに。
追記、長いこと放置してしまいすみませんでした。最近色々ありすぎてファーーーーーってなってました。本当にすみませんでした。
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美紀 - ツキウタの水無月涙君大好きです最高です (2019年2月8日 15時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Loki | 作成日時:2018年8月22日 2時