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一緒にいるだけで… 睦月始 ページ1

私は始さんが好きだ。優しくて、大人で…たまに怖くて。一緒にいられるだけで幸せだった
なのに…

始「すまないA。今日は仕事で遅くなるから待たなくていいぞ。」

始「今日は地方で仕事なんだ。早くても帰れるのは3日後になる」

この頃の始さんは私に冷たい発言をしてくる。教えてくれるだけまだいいけど…
私は『はい。わかりました』としか言えない。前までは何ともなかったのに【好き】という感情を知ってしまうと必要以上に暖かさを求めてしまう…

『…弱くなったな』

言葉にすると静かな部屋に私の声が響いて耳に届くだけで…気付くといつも頬を濡らしてしまう。いつもは仕方ない!となるのだが今日は何故か止まんなかった。拭っても拭っても止まる気配は全くない。

『どうしよっかな…』

春「Aちゃん?」

『…!?春…さん?仕事は?』

春「今日はもう終わったよ?…何かあった?」

そう言って親指で涙を拭ってくれた。
だけどその優しさが嬉しくて、苦しくて、また涙が溢れてくる。

春「…始の事かな?」

『はい…私、始さんに嫌われてるのでしょうか?』

春「え!?」

『別に嫌いならはっきり嫌いと言ってくれれば少しは楽になると思うんです。でも…やっぱり好きなんで…悲しいし辛いけど…嫌われたと思うとどこでも構わず涙出てきて、どうすることもできなくて…』
 
ここまで言っといて泣くのはしつこい…というか気持ち悪いというか…とはいっても自分で言ってて悲しくなって来たのだからもうしょうがない。泣こう

『春さん…お願いなんですが…今の事誰にも言わないでください…』

そう言ってみると春さんは困った顔で「ん〜…」と唸っている。

『…どうかしましたか?』

春「俺も黙っといてあげたいんだけど…」

『え?』

春さんは小さな声で私に「ごめんね」と呟いて

春「どうするの?君の思い人がこんなに悲しんでるのに…そろそろ出てきたら?ねえ、始」

と言った。

『はい?』

始「A…」

『え?…え!?始さっ、今の聞いてっ!?春さん!』

春「ごめんねって言ったよ?それじゃあ俺は出るよ。ごゆっくり?」

『春さん!』

あんにゃろ…あとで素手で本体襲ってやる。

始「A…」

『すみませんでした!…さっき言ったこと忘れてください!』

私は勢いよく頭を下げる。聞かれてしまった。余計に嫌われてしまう。体が震える。涙が出そうで下唇をきつくかんでしまったのか口の中に血の味がする。







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美紀 - ツキウタの水無月涙君大好きです最高です (2019年2月8日 15時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Loki | 作成日時:2018年8月22日 2時

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