過去編6 ページ7
.
「迅さん、私………ボーダーを辞めます。」
迅さんは少し目を見開いたが大して驚きはしなかった
でも、とても悲しそうな表情
「……そうか………」
「以外ですね。止めないんですか？」
「…Aがそれを望むなら、俺は止めないよ。
『本当にそれを望むなら』…な。」
「……！」
迅さんは何かを示唆するように私を見る
「本当にその判断をお前自身が望んでいるか
しっかり考えてみてからにしろ。
それと…その事はちゃんと出水にも言えよ？」
「っ…！」
普段は飄々としてるくせに
時折迅さんは鋭い
「はあ……ホントいい人だったよなあ…佑弥さん。」
「…はい。」
急に迅さんの声が震えだしたのがわかった
「いっつも自分よりも他人を優先しててよ…
馬鹿みたいに優しいやつ。」
そんなの知ってる
誰よりもわかってる
「よくランク戦したっけな……凄く強かったよ。
お互いに教え合ったりもしたし
ご飯とかもしょっちゅう一緒に行ってた……」
「……」
「………何で…こんな事になったんだろうな…」
髪でよくは見えなかったが
迅さんの頬に
何かが流れてた気がした
.
.
出水side
「ボーダーを、辞める…！？」
休んでるはずなのにいきなり
ボーダー基地に現れたと思えば
突然のAの告白に驚きを隠せなかった
「何でっ……急に…」
「私に、ボーダーをやる資格はない…」
「なっ……お前は悪くない！！
Aが責任を感じる必要はないんだ！！」
そうだ……俺だ……
俺が……もっと早く佑弥さん達を発見すれば…！
「家族を守れなくて……何がボーダーだ！！！」
「！！」
「…お兄ちゃんが言ってた…
『いざとなれば、Aが俺たちを守ってくれる』って…
なのに…私は守れなかった…！！
最低だよ……！！」
怒りをぶつけるように泣き叫ぶAに思わずたじろぐ
「……でも違う！！
佑弥さんはそんなこと望んでなんかいないし
Aだって本当は辞めたくは…」
「出水に何がわかるの！？もう放っておいてよ！！」
「おいA…！」
＿バタン！！！
「っ……」
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過去編長いですね。申し訳ない
頑張ってあと2〜3話でまとめます。
お気に入りありがとうございます！
続編に入ってから急に増えて
作者どうしたらいいかわかりません()
ではまた次回に。
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君原 叶 - 凄く面白かったです！続き心待ちにしてます！ (2019年10月21日 0時) (
レス) id: a2a658159b (このIDを非表示/違反報告)
MIDU - 続き待ってます！ (2018年2月21日 17時) (レス) id: 1ff7a34bf7 (このIDを非表示/違反報告)
らら - 続き待ってます！ (2017年8月22日 12時) (レス) id: 0633731848 (このIDを非表示/違反報告)
あすか(プロフ) - この小説大好きです！ 更新楽しみにして待ってます！ (2016年7月14日 0時) (レス) id: 442dd19c2d (このIDを非表示/違反報告)
ふらわぁ@どうでもいいけどマカロン食べたい - 高校入りたて？ですか？私高2なんですけど、入ったばっかりはキツかったです( ° д°)←無理しない程度に頑張って下さいね！長文失礼しました！ (2015年10月17日 15時) (レス) id: 0f3db15462 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひいらぎ | 作成日時：2015年2月26日 19時
