3話 ページ3
ふいに俺の首筋に顔を埋めている司書が、その首筋に猫が擦り寄るように頬ずりし始めた。
例の艶かしい唇が俺の首筋にふにゅりと柔らかい感触を与えて、体の体温が急に熱を上げていくのを感じる。
おいおいおいおい。さすがにそれはまずい。理性が保てなくなる。ただでさえ、こんなにも体が密着して、平静を保つので精一杯だというのに。
そう思い、思わず身をよじるが、首筋にもっと、柔らかくてヌメリとした、暖かく熱を持って湿った感触が静かなリップ音を立てて、襲う。
…………………もしかしてのまさかもないが、これは…。
「し、司書…？！」
驚いて声を上げるが、なおもその感触は止まない。
ちゅう、と可愛らしい控えめな音が響く。
「花袋さん…動かないで…」
背中に回されていた腕がより一層ぎゅっと強い力を込められる。
「えっ、ちょっ…！」
俺の抵抗の声も構わず司書はまた俺の首筋に唇を落とした。
熱い吐息とともに首筋に落とされた熱がじわりじわりと全身をなぞって、広がっていきゾクゾクする。
しばらく俺の首筋にその唇が吸い付いていたが、
ちゅっと短い音を響かせ、また離された。
腕の力を緩めて、今度はそっと肩に添えられる。
「…………印、つけちゃいました」
と、恍惚として熱を帯びた瞳を俺に向けてうっとりと、司書はそう言った。
正直、こんな視線を向けられて我慢しろという方が無理な話だ。
「っ…！ごめん、もう我慢できねぇ…！」
ギリギリ保っていた理性なんてものは呆気なく、ぷつんと、はち切れる音がした。
続く (更新停止中)
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まさしです(プロフ) - 小林春樹さん» 小林春樹さん、コメントありがとうございます！ご返信遅くなってすみません！そんな！そんな！ほぼ自己満足の作品ですのでそう言っていただけると大変有難いです！励みになります！ぼちぼち更新していこうと思います！ (2017年12月3日 9時) (
レス) id: d233fc9a7c (このIDを非表示/違反報告)
小林春樹(プロフ) - コメント失礼します。田山先生の小説書いて下さって嬉しいです！私自身甘々な内容を読みたいのに上手く書けないので凄いなと思いました。更新楽しみにしてますね！ (2017年11月26日 23時) (レス) id: 050b98d021 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まさしです | 作成日時：2017年11月23日 23時
