６時５５分

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今日はなんでかな、異様に眠気がしたんだ。


意識が現世に帰ってきて、私は手元の時計を手探りで取った。


時計が指しているのは６時５５分。


もうちょっとぐらいい、いかなーって思って時計のタイマーを７時に設定した。


そっからもっかい布団にもぐりこんで目をつぶって、個人的には１時間ぐらい寝たつもりだった。


目を覚まして、なかなか時計ならないなーって思ってたら、時計は６時５５分で止まってた。


壊れたのかなって思ったけど、多分違う。


カチコチって音が鳴ってるもん。


視力悪いから、秒針が動いてるかまでは見えないけど。


だからきっとそれはない。


まぁ、得したなって思ってもっかい目をつぶってみた。


でも少し不安になって布団の中で６０秒数えてみた。


いーち、にー、さーん……


ごじゅうきゅー、ろくじゅー。


やっぱ針は動いてない。


これは世に言う時が止まったって状態？


えー、秋月桜子、高校２年生、１７歳にして時を止めることに成功しました。


たまにこの名前季節感がありそうでないって言われる。


まぁ、そんなことどうでもいいんだけどさ。


今日は別に止まってほしい時間割……あったわ。


そうだそうだ、今日は英語のテストがあったんじゃん。


ラッキ、時が止まってる間は学校にも行かなくていいんじゃん。


万々歳だ、いえい。


さぁ、この時間を使って何しよう？


あぁ、時間なんてもんはなかったな。

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