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それから長い時間、ずっとずっと暗闇にいた俺は、ゆっくりと目を覚ました。

目を覚ますこと自体がおかしいのだが、確かにこの感覚は『目を覚ます』というものだった。

体にはトラックにぶつかったときの痛みが普通に残っている。

ただ怪我はなかった。

まだもうろうとする意識の中でふと横を見ると、そこには晴人が倒れていた。

「晴人!!」

すぐに駆け寄って、グラグラと晴人の体をゆする。

「晴人っ、晴人!」

「……ん……?」

晴人の名を連呼しながら揺さぶり続けていると、晴人はゆっくりと目を覚ました。

「晴人!わかるか?晴人っ」

「そんなに呼ばなくてもわかるってー……」

倒れたままの晴人は苦笑いをして俺を止めた。

「……よかった」

「あははっ、そんなに心配してくれたんだ」

晴人も俺と同じように体の痛みに顔をしかめつつ、俺を心配させないようにか微笑を浮かべながら

起き上がる。

「うるさいな」

俺はからかわれた事から平常心を取り戻し、パッと立ち上がって今いる場所を把握しようとした。

しかし今いるこの場所は右を見ても左を見てもただあるのは白い世界。

それ以外の色と言えば俺らの肌色と制服の紺、髪の黒だけだった。

まわりが真っ白だからか、鮮やかに見える。

晴人も俺の横に立ち、周りをぐるっと見回す。

「ようやく目を覚ましましたか」

突如、後ろからかわいらしい女の子のような声が聞こえた。

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作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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akka(プロフ) - 楓希さん» ありがとうございます! (2014年3月15日 23時) (レス) id: 5dd99b923e (このIDを非表示/違反報告)
楓希(プロフ) - 超感動した!! これ、超おもしろい!! (2014年3月15日 21時) (レス) id: 8cdd2af978 (このIDを非表示/違反報告)
akka(プロフ) - このみさん» ありがとーwいや、分けたらなくなるw頑張る♪ (2014年1月27日 20時) (レス) id: 5dd99b923e (このIDを非表示/違反報告)
このみ(プロフ) - お久しぶりー(^^)/めっちゃ面白かった!なにこの文才は!?ちょっと分けてww更新がんばれ♪ (2014年1月27日 18時) (レス) id: ac51844268 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:akka | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2014年1月24日 21時

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