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次に俺が目を覚ました時にはもうずいぶん視界もはっきりしていて、
あの重い体の感覚もどこかへ行っていた。
「お、目ぇ覚めた？てか、本体？」
「なんだよ本体って」
俺はガンガンと頭痛のする頭をさすりながら起き上がる。
晴人の顔は泥だらけで傷も決して浅いとは言えないようなものもあった。
「ごめんな……晴人」
「シリアスとか祐樹らしくねーじゃん。やめろよー」
そう言ってケラケラと笑う晴人の顔はやはり少しばかり苦痛にゆがんでいて。
俺はこぼれそうになる涙を必死にこらえていた。
「泣くな泣くな」
そう言って晴人はポンポンと俺の頭を撫でる。
「……気持ち悪い」
俺はそう正直な感想を述べて晴人の手を払いのけた。
「うっわ……ひでぇ……」
晴人の語尾がふらふらと弱弱しくなる。
そんなにショックでもうけたのかと思ったのもつかの間。
晴人はバタッとその場に倒れこんだ。
「晴人！？」
「出血多量による貧血ですか。まったく、人間の体ったらしょぼいことこの上ないですね」
上空からアルトの声がする。
「包帯。早く用意しろ」
「人間風情が天使に指図ですか。偉くなったものですねぇ」
アルトはやれやれというように首を振る。
「早くしろ！！！」
「そんなに叫ばなくても用意してありますよ、ほら」
上からヒラッと包帯が落ちてくる。
「二日目終了です。早く死んでください」
アルトは自分の素直な欲求を発するとペコリとお辞儀をしてどこかへ飛んで行った。
晴人の気持ちが今ならわかるかもしれない。
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akka(プロフ) - 楓希さん» ありがとうございます！ (2014年3月15日 23時) (
レス) id: 5dd99b923e (このIDを非表示/違反報告)
楓希(プロフ) - 超感動した！！ これ、超おもしろい！！ (2014年3月15日 21時) (レス) id: 8cdd2af978 (このIDを非表示/違反報告)
akka(プロフ) - このみさん» ありがとーｗいや、分けたらなくなるｗ頑張る♪ (2014年1月27日 20時) (レス) id: 5dd99b923e (このIDを非表示/違反報告)
このみ(プロフ) - お久しぶりー(^^)/めっちゃ面白かった！なにこの文才は！？ちょっと分けてｗｗ更新がんばれ♪ (2014年1月27日 18時) (レス) id: ac51844268 (このIDを非表示/違反報告)
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