７話目 ページ8
その日から涼太はいつも以上に人間を連れてくるようになった。
それと同時にAは人を殺すためだけに、あの部屋にいるようになった。
正確にいうと、閉じ込められていた。
でもAはそれでもよかった、涼太が微笑んで、Aの頭を撫でてくれさえすれれば
問題なかった。
今日も涼太はたくさんの人間を連れてくる。
刀を持ったAの前にどさっと意識を失った人間が置かれる。
「さぁ、今日の獲物だよ」
涼太は連れてきた人間を獲物と言う。
まぁ、人間から魔力をもらうだけだから、その表現はあってるのかもしれない。
Aはただただその人間たちに向かって刀を振り、殺して魔力を吸い取るだけ。
「うん、よくできたね」
涼太が血まみれのAを愛おしそうになでる。
Aはそれに対して何か答えるでもなく、ただされるがままになった。
涼太はそんなAを見て満足そうに部屋を出た。
血のにおいが充満する部屋の中で、屋敷にいた頃と似てるな、なんてことをAは思った。
でも、愛されてるから。
ここで私は必要とされている。
それだけのために、Aはこの館にいた。
涼太がAをどんな風に思ってるかなんて、知らないまま。
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ひか(プロフ) - わああああああ…すっごいゾクゾクした！でもすっごい面白かったです！ (2014年3月7日 17時) (
レス) id: b8125e9bd0 (このIDを非表示/違反報告)
akka(プロフ) - 美久さん» 楽しんでもらえてよかったです！ (2014年3月2日 22時) (レス) id: 5dd99b923e (このIDを非表示/違反報告)
美久 - ホラー話は大好き！楽しい (2014年3月2日 12時) (携帯から) (レス) id: 306c95e2d9 (このIDを非表示/違反報告)
akka(プロフ) - 雷羅さん» じゃあ、頑張ってみます！ｗ (2014年1月27日 20時) (レス) id: 5dd99b923e (このIDを非表示/違反報告)
雷羅(プロフ) - お疲れ様でした！ぜひ、またakkaさんのホラーが読みたいです！ (2014年1月27日 18時) (レス) id: 7abb299694 (このIDを非表示/違反報告)
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