溺れ、狂う… (ページ6)

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SHINeeyouside ページ6

゛ピ～ンポ～ン゛

無機質なチャイムの音が響く。

゛あー、緊張する゛

初対面の人間は、誰であれ苦手だ。

゛ガチャリ゛

ドアが開いて、まだ少し眠たそうな顔をした切れ長の目の人と、白に近い金髪で少し吊り目の人が出てきた。

゛確か、オンユさんとキーさんだっけ…。゛

そんなことを考えながら私は、目の前のマネージャーさんが何を話しているのかも上の空で、目でテミンという人を探した。

゛見つけた…。゛

視線の端に、ショートの黒髪に寝癖がついたまま、不機嫌そうな顔をして、階段をノロノロと降りてくる男の子が現れた。

゛また髪型変わったんだ…。゛

足元に視線を落としながら、一瞬そんなことを考えて、ふと前を見ると、いつの間にかドアは閉まっていて、マネージャーさんもいなくなっていた。

゛…どうしよう…゛

ドアを開けるか、そのまま待つか迷った末、私はそのまま待つことにした。

…と、唐突にドアが開いた。

マネージャーさんが開けたらしく、中に入る時、クチパクで゛自己紹介゛と言った。

私は、愛想良く、丁寧に自己紹介した後、彼ら１人１人を、視線だけで観た。

すると、１人だけ頬を赤く染めて、私をじっと観ている人がいた。

それは、紛れもなくテミンという子だった。

私は、偶然彼の視線に気付いたかのように、ちらっと彼を見て、少し微笑んだ。

すると、私の予想通り、彼は明らかに動揺して、目が泳ぎ、更に顔が赤くなった。

゛ふふっ…。面白い…。゛

私は、心の中で彼の反応を面白がりながら、今回は、早く落とせそうだと改めて思ったのだった。