★SWEET DESTINY★

過去と未来（タプ） ページ9

〜6月・都内 某スタジオ〜

日本での本格的な活動がスタートした

冬に来たときは…ほんの数日だったけど

今回は宿舎もあてがわれて、2ヶ月間

日本デビューに向けて忙しい毎日だ


今日は雑誌の取材
俺は自分の順番が来るのを待つ…


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Aヌナが日本に行ってしまってから

どれだけ待っても―――なんの音沙汰もなかった


――そして、俺は


叶わなかった初恋に鍵をかけて
心の奥にしまいこんだ


人間というのは・・・都合よくできているもので

あんなに泣いた日々が嘘のように

年月とともに、ヌナのことを思い出すこともなくなった


だけど・・・


ひとりになると

本当にふとした瞬間

心の奥からこぼれだす
ほんの少し痛みをともなった、幸せの記憶


根をあげそうなとき
プレッシャーにつぶされそうなとき


俺を支えてくれたのは
家族の愛情と

思い出す――Aヌナの笑顔だった


あなたがくれた励ましが
あなたも日本でがんばっていることが

見えない力で、背中を後押しするみたいに


―――ヌナは 昔も今も
俺にとって大切な存在


過去を振り返るな、ってよく言うけれど
未来をつくるのは 過去の自分


どうしたって捨てられるものじゃないだろう？


たとえ…俺とAヌナの未来が


つながることはないとしても―――


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『絶対連絡する！』
・・・って(ヘユンに)言ったのに・・・


タプ「…ウソつき」

スンリ「(ﾋﾞｸｯ！)ななななんですかっ？！」

タプ「はあ・・・・・・」

なんだか…日本に来てから感傷的になってるな、俺。


タプ「パボ(苦笑)」

スンリ「ひいっΣ(゜д゜;//」

スタッフ「トップさんお願いしま〜す！」

タプ「はい」


そんな気持ちをそっと、心の奥にしまって


俺は――‘BIGBANGのタプ’としてカメラの前に立つ

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