★SWEET DESTINY★

ここから（タプ） ページ22

俺をじっと見つめていた


Aヌナの目から


ポロポロと･･･涙がこぼれて


A「…ヒョン･･･」

タプ「ヌナ････？」


A「スンヒョン、会いたかった･･･

会いたかったよぉ･･････っ！」


　
ヌナが

こんな風に 声をあげて泣くのを

俺は･･･見たことがなくて

突然のことに

どうしていいかわからず･･･


A「ううっ･･･ゴメン･･･ゴメンね･･･私･･･

こっ･･･来て･･･すぐ･･･

･･･携帯…ヒック…こわれちゃったんだもん！」


・・・・・・・携帯？


思いもよらない言葉に


俺は･･･拍子抜けして


タプ「それ･･･だけ････？」

A「ううっ･･･それだけって･･･何よぉ！

っく･･･めちゃくちゃ･･･ショックだったんだからぁ････！」


・
・

俺やヘユンのことなんて

忘れてしまったのかも･･･なんて

怖気づいてた俺が、バカみたいじゃないか･･･


タプ「ヌナ…ゴメンね…」

A「ヒック…？なにが･･･？」

少しでも･･･あなたを疑って

タプ「･･･なんでもないよ」


もう…いいんだ


今までの「どうして」が
どうだってよく感じる


こうして出会えたから――――

・
・

タプ「Aヌナ･･･泣かないで」


俺は…


その頬に…キスをした


あなたが10年前
俺にそうしてくれたみたいに


驚いたように…
目を大きく見開いて


泣きやむと思ったのに


余計･･･泣いてしまったから･･･


俺は･･･思わず笑みがこぼれて


子供みたいに泣きじゃくる


あなたが愛おしくて


そっと･･･抱きよせた


タプ「俺も･･･会いたかったよ――――」

・
・
・

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