You will be dropped[SHIRAHAN] (ページ8)

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8　出会いページ8

『はぁっ…はぁっ…』

口の中に広がる鉄の味

人通りの少ない道を選んで走りなるべく家から遠くに向かった

足がもつれて転びそこでようやく私は足を止める

『はぁっ、はぁっ、はぁっ』

起き上がりながら息を整えようと試みる

膝から血が出ていたけど気にする余裕はなくその場に立ち尽くした

もうどこまで来たのかわからない

ここがどこかすらわからない

だけど

恐怖はまだ私の心に居座り続けている

「大丈夫ですか？」

後ろから声をかけられて思わず距離をとった

「あ、血出てる…手当するけぇ来てほしい」

男の人は大きな目でまっすぐ私をとらえている

「せめて、洗った方がいいと思う」

鞄を漁り絆創膏を私に差し出しながらそう、助言をくれた

恐る恐るそれを受け取り顔を見上げるとニッコリ笑って立ち去ろうとした

…私は今、この人を頼るしかないのかもしれない

『あの、助けてください』

男の人は動きを止め私を見る

し「俺、白濱翔太。好きなように呼んで。じゃあ一緒に来てくれる？」

『…私、Aです』

白濱さんの後に続いて歩き始める

なんだか初めて自分の足で歩いているような感覚になった

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やっと！

お待たせしました！

はぁ…長かったぁ…(まだ終わってない)

気合入れなおしてくぞっ