31 合図 ページ31
RYOside
Aちゃんからしらはんについての相談を受けて数日
話を聞いた限りではしらはんが悪い
だってAちゃん鈍感やけ、わかりやすく言わんしらはんが悪い
チラチラと不安そうな顔で俺の方を見るAちゃん
力強く頷き「大丈夫」って意志を送ると伝わったみたいで
Aちゃんも少し不安そうながらも頷いた
か「りょーくん」
り「？」
か「なんでAちゃんとアイコンタクトとってんの？」
鋭いカラスが俺に聞いてきた
多分、言ったら嫌だろうから何となく濁しておく
り「女の子の悩みだよ」
か「はあ？？？？」
Aちゃんには幸せになってほしい
だから俺には見守る義務と責任がある
『し、白濱さん』
し「ん？」
『えっと、あの…』
し「ゆっくりでえーよ？」
Aちゃんの視線がこちらに向く
身振りで「落ち着いて」と伝えると小さく頷いた
し「あ、移動しよっか」
しらはんが何かを察してAちゃんと一緒に出ていった
か「あー…」
カラスは苦そうな顔をしながら2人の背中を見送った
か「勘違いしとるな、ありゃ」
り「勘違い？」
か「絶対りょーくんの事好きやと思ってるやん」
り「Aちゃんがってこと？」
か「そ。ところでAちゃんは何の話するつもりやったん？」
り「それは聞いてないよ。
ただ、頑張りますとは言ってたけど」
か「…あんま拗れんとえーけど」
カラスが意味深に呟いた
続く (更新停止中)
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作者名：暇な洋介 | 作成日時：2020年10月23日 17時
