You will be dropped[SHIRAHAN] (ページ23)

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23　再会　1 ページ23

白濱さんが心配そうに私を見る

し「俺行かんでも大丈夫？」

『だ、大丈夫、だと思います！』

何度も練習を重ねてついにやってきたこの日

『友達のところに行ったらすぐ帰ってきます』

し「わかった」

私を一人で出すことが、心配らしく

眉間に皺を寄せている白濱さん

『行ってきます』

履き慣れないハイヒールで一歩踏み出す

フレアスカートがふわっと風に舞った

取り敢えず駅まで足を進める

女性専用車両に乗ってなるべく窓の外を見るように意識して

何とかついたカフェの最寄り駅

ここまで誰にも話しかけられていない

白濱さんの案は「変装」だった

緩く巻いた赤毛のカツラを被りメイクも整形メイクなるものにして

カラスさんたちからは「全く別の(可愛い)子」という評価をもらった

何度か白濱さんと出かけて色々慣れていく

その課程を修了し私は今日、1人で友達のカフェに来た！

店内に入ると紅茶の匂いが鼻腔を擽る

窓辺の角の席に腰を落ち着けた

「ご注文はお決まりですか？」

『えっと、レモンティーとオーナーさんっていらっしゃいますか？』

「…少々お待ちください」

可愛い顔した店員さんが怪訝そうに私を見て奥へ入っていった

窓の外に目をやると忙しそうに動く車と人

「失礼いたします、レモンティーです」

レモンティーを私の目の前に置く友人

『あ、Aです…』

「やっぱ？！私の事呼び出すのなんかAしかいないと思ったよ」

私の前の席に座り見つめてくる

「顔変わった？」

『メイク！』

「あ～ｗ。てか、あのゲーム！Aよく許したね。誰が作ってんの」

『はるくんだよ。私は許可したわけじゃないけど』

「無許可か。なぁんだ。つかなんで顔出さなかったの。死んだかと思った」

『外出るなって言われてて…』

「誰に？！」

『はるくん』

「…一緒に住んでんの？」

『前までね。今は違うけど』

「ふぅん…」

友は不思議そうに私を見つめ続ける

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長くなってしまったので分けます！