You will be dropped[SHIRAHAN] (ページ22)

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し「気晴らしにどっか行く？」

『え？』

白濱さんが急にそんなことを言いだした

し「撮影とか以外Aちゃん外に出んし気晴らしに出かけようや」

『…でも、顔が…』

し「あぁ…」

『ごめんなさい…』

せっかくの白濱さんの気遣いを蹴ってしまって申し訳ない

でも白濱さんに迷惑をかけてしまう方がもっとだめだ

し「メイクしたら何とかならん？」

『メイク？』

し「そう。こっち来て」

言われた通り白濱さんの正面に座る

し「ちょっと大人しくしといてね～」

メイクなんて久しぶり、マネージャーを辞めてからは一回もしてない

しててもほんとに簡単なものだけだったし

白濱さんにされるがまましているとあれこれ指示が飛んでくる

ちょっと口開けてー、とか目ぇ閉じてー、とか

し「…嫌な予感しかせんけど取り敢えず最後までやるね」

白濱さんのそんな呟きからしばらくすると

し「はいできた、見ていいよ」

目を開けると鏡を差し出されて

『え、凄い…』

鏡の中にはちゃんとしたメイクを施された私

し「ごめん、めちゃくちゃAちゃんのまんまやわ」

『…』

白濱さんの技術に感心していると白濱さんが私の肩を掴む

し「マスクは苦手なんよね？」

『はい…』

し「じゃあ―」