会社 ページ3
「あの…」
場所をきこうとした。
すると女性は、
「名前がまだでしたよね。私は穂花。特殊アーマー制作課の一員です。」
穂花さん、か、
似合ってるな。
「僕は小原尚也。20歳。フリーターです」
一応言っておいた。
「尚也さんですか。優しそうな、いいお名前ですね」
優しそう…いい名前…。
「そんなこと言われたのはじめてです。」
「そうですか?!こんなに礼儀正しくて行動力のある人をとらないだなんて、会社も損してますねー」
ここまで褒めてくれるだなんて。
嬉しいと思うとともに、罪悪感が襲ってきた。
「穂花さんが思っているほど、僕は、いい人ではありませんよ」
「そんなことないです!少なくとも私は、尚也さんのことが好きですよ。もちろん、人として。」
好き、か。
家族以外の人に言われたのははじめてだ。
「ありがとうございます。」
そんな会話をしていると、会社についた。
いたって普通のビルの中らしい。
「せん滅部隊の課なのにこんなところにあるんですね。」
言ってしまってから後悔した。
穂花さんの会社を、こんなところとか言ってしまうなんて…
「ええ。私も最初は驚きました。ここに私達特殊アーマー制作課のリーダーがいます。…といっても、この課はリーダーと私2人だけですが。」
穂花さんは自虐的な笑みをうかべていた。
よかった。
穂花さん嫌な思いしてない。
ここにリーダーがいるのか。
って…え?
今2人だけって…
「2人だけですか!?」
「はい」
人類の運命がかかっていると言っても過言ではないプレデターせん滅部隊。
その中の課なのにもかかわらず、2人しかいないだなんてありえないことだと思った。
「装着者さえいれば、2人でたりますからね…私はあくまでサポート役です。リーダーが天才なんです」
1人で特殊アーマーをつくってしまうような天才なリーダー。
緊張してきた。
どんな堅物が待っているんだろう。
「あまり緊張しなくても大丈夫ですよ。さぁ、行きましょう」
ビルの中に入った。
エレベーターで行くらしい。
「変人ですから、気をつけてくださいね」
変人、か。
不安だな……。
「ここです。」
指紋センサーがついている硬そうな扉。
更に緊張してしまった。
「開けますねー」
扉が開かれた。
その先にいたのは…
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作者名:徹夜の常習犯☆ | 作成日時:2018年8月14日 13時