頼み ページ2
そこから先のことはあまり憶えていない。
意識が戻ると、とてつもない快感が僕を襲った。
カラダには、プレデターの血がついている。
まわりには血だらけで倒れこむプレデター。
嫌でも、自分がやったことが分かった。
「ありがとうございます!」
助けた女性にお礼を言われた。
こんなの、いつぶりだろう…。
「いえいえ。」
笑顔で立ち去ろうとした。
が……
「待ってください!」
ひきとめられた。
「えっと…どうしました?」
あまりの必死さに、立ち止まった。
「ヒーローに…なっていただけませんか?」
ヒーロー?
僕が?
「あの…いまいち意味が分からないのですが…」
部隊はあるが、ヒーローは聞いたことがなかった。
「プレデターせん滅部隊があることはしっていますよね?そこに、特殊アーマー制作課があるんです」
特殊アーマー?
聞いたことない。
「アーマーを装着して、プレデターとたたかってほしいんです」
プレデターとたたかう…。
そんなことが、僕にできるのか?
できるわけがない。
「僕なんかが…」
「なんかってなんですか?!私のことを守ってくれたじゃないですか!」
怒っている…気がした。
「記憶ないんですよね…」
僕は昔のことを話した。
「そうなんですか…でも!あの強さは本物ですし、守ろうとしてくれたことは事実です。私は、あなたに装着者になっていただきたいんです」
そんなことを言われても困る。
でもこんな僕でも誰かを助けられるなら…
「分かりました。やりましょう。」
しっかりとこたえた。
自信はないけど、この女性にお礼を言われたとき、嬉しかった気がする。
だから…それを生きがいにしていければいいと思った。
「ありがとうございます!ついてきてください。」
女性はゆっくりと歩き出した。
歩いて行ける距離にあるのか…。
「はい」
僕は頷いてついていった。
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作者名:徹夜の常習犯☆ | 作成日時:2018年8月14日 13時