オベリア帝国の長女 3

第107話 ページ10

A「えーーー....っと？」




ルーカス「服も変えた方が良さそうだな」


そしてまたもや指を鳴らす音


途端に私とルーカスの服が変わる

街娘が着そうな服



以外にも街に溶け込めていた





A「(そうよ私のバカ！瞬間移動が使えるなら私もとっくに街に出ていればよかったじゃない！！)」


ルーカス「何してんだ早く行くぞ」


A「わっ！」


ルーカス「皇宮の奴らに気づかれる前に戻らないとヤバいからな」




と言うと私の手を引いて賑わいの中心に出る

初めての活気溢れた街にキョロキョロせずにはいられなかった



A「アーティも連れてくればよかったな」


ルーカス「また次な」



A「あれは何！」


ルーカス「知らん。食うか？」




お肉や野菜が串に刺さった食べ物

なんて言うんだろう
皇宮では出たことのない食べ物だ


とにかくソースが香るいい匂い




A「！美味しい！」


「お嬢ちゃんお目が高いね〜！可愛いからサービスだよ！」




と、どっさり貰った串肉



A「.....ルーカスもいる？」


ルーカス「半分は皇宮に持って帰れば？」







お肉を食べながらショーを見たり、マジックなんかも見せてもらった




ルーカス「あれくらい俺でもできるけどな」

A「こういうのは雰囲気が大事なのよ」




A「あ！あそこ行ってみたい！イレインさんがオススメしてたところなのよ！」


ルーカス「はいはい」




入った場所はスイーツ店

来れるとは思ってなかったから凄く嬉しい

またお茶会でも開いたら今日のことを話そう





A「ルーカスは何食べるの？」

ルーカス「んーお前が頼んだやつ半分貰う」

A「えー....そういえばここ高いって聞いたけれど、お金は大丈夫なの？」



ルーカス「あー、金なら」



机の上に指を出したかと思うと、銅貨や銀貨がチャリンと音を立てて生成された



A「ちょっと！！！これ違法じゃない！」





〜オベリア法典〜

・違法通貨の製造者は片手を切り 私有財産を全て国家に帰属し 30年間労働の刑に処す




ルーカス「じゃあお前も共犯だな。さっき使った金、全部これだぞ」


A「突然ここに連れてこられたとはいえ、私のお金持ってくるんだった...」











「ジェニット、もうだいぶ遅くなったから今日は帰った方がいいよ」




ジェニット、？それにこの声って....イゼキエル公子じゃない


少し離れたところにジェニットさんとイゼキエル公子が見えた

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