第106話 ページ9
A「もちろんよ」
するとアーティは私の膝元に抱きついてくる
アタナシア「撫でて欲しいな〜」
A「はいはい」
ふわふわの髪
お風呂から上がったばかりでもあって、撫でるといい香りが漂った
リリー「ふふ、アタナシア様ったら嫉妬されているようです」
A「え?」
リリー「今日アタナシア様が昼食をとられたあと、廊下を通った際に、A様が先程話されていたご令嬢の頭を撫でている光景を見たそうなんですよ」
アタナシア「リリー!」
A「あはは!」
....あ、そろそろ時間
A「ルーカスの所に行かないといけないから、先に寝てて」
アタナシア「また?」
A「そうよ、リリーよろしくね」
リリー「はい」
そう言い、私は部屋を出て隣室へと向かう
ルーカス「おせーよ」
A「いいじゃない」
多少の嫌味ももう慣れたことね
ルーカス「最近はどうなんだよ」
A「ルーカスのおかげかな?頭痛はほとんどないけど、悪夢の方が少し」
ルーカス「ふーん」
そういうと、ルーカスは私の額に指を添える
具体的に何をどうしているのかは分からないけど、このおかげで比較的悪夢を見る回数も減ってきているのだ
ルーカス「終わったぞ」
A「そろそろ原因とか分からないの?」
ルーカス「詳細までは知らないけど、悪い気配とその逆の神聖な気配が混ざってる」
A「?どういうこと?」
ルーカス「知らね」
A「...まぁいいか」
この悪夢の治療は三日に一度の頻度で行っている
そろそろルーカスの忙しい時期も減ると聞いているので、明日からはまたお話時間再開かな
________
今日も今日とて朝からお勉強
と言いたいところだが
A「やりたくない」
どうやら最近私は怠けてきているようだ
アーティはフィリックスとお散歩
そんな私は部屋にルーカスと二人きり
ルーカス「飽きたのか?」
A「うん」
ルーカス「なら閉じこもってないで出かければいいだろ
A「私が皇宮から出るのがそんなに簡単だと思う?」
ルーカス「簡単だぞ?しかもすごく」
パチンッ
ルーカスが指を鳴らした直後
辺りの風景が変わった
先程までの静かだった空間とは打って変わって、賑わいに溢れている
「ほっぺたが落ちるほど美味しいよ〜!」
「今だけ特価だぞー!!!寄ってきなー!」
どうやらここは街中の路地にいるみたいだ
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あさぎ(プロフ) - Kさん» ありがとうございます😭そのお言葉とても励みになります! (3月30日 12時) (レス) id: a0773724c5 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - めちゃくちゃ大好きです!応援しています! (3月25日 9時) (レス) @page39 id: 4be7f19f08 (このIDを非表示/違反報告)
あさぎ(プロフ) - ありがとうございます!泣今は受験やらで忙しいので、落ち着いたらまた更新します!!読んで下さり本当に嬉しいです!!! (1月4日 0時) (レス) id: 838092b84b (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - はちゃめちゃにすきです! (1月4日 0時) (レス) @page18 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
みもり(プロフ) - 本当でした....!不注意にも申し訳ないです💦ご忠告ありがとうございます!!!!!!!! (7月24日 12時) (レス) id: 838092b84b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あさぎ | 作成日時:2023年7月17日 19時