第127話 ページ31
ﾊﾞﾁﾊﾞﾁｯ＿＿＿！！
魔力の稲妻を放った
初めて人を攻撃するつもりで魔力を放ったことに 驚きはしない
衝撃で騎士も手を離す
A「私の体に触れていいなんて許可してないわ
そんなことせずとも、自分の足で出ていきます。喜ばしい日ですが、祝辞さえ望まれないようなので お望み通り、私はここで退出させて頂きます。
＿＿＿＿オベリアの太陽に栄光と祝福を」
私は扉付近にいる騎士をどかし、その場を後にした
冷たい風が吹き抜ける廊下を一人で歩く
途端に私は力が抜けてぺたんと床に座った
A「(足が....震えてる)」
会場内では平気だ、もう最初から分かっていたことだって言い聞かせてたのに
全然大丈夫じゃない.....
強がるのも もう疲れてるのに
早く帰りたいのに
足が言うことを聞かない
「A様、」
A「(今は人と会いたくない....いつも私が一人の時になんで来るのよ)」
イゼキエル「足が痛むのですか？」
A「.......」
イゼキエル「大丈＿＿」
公子の優しさに耐えきれず、涙腺が緩んでいた
この人の前で泣きたくないのに
私は小さい頃を思い出した
あれはそう、確かルーカスが魔法で私をアルフィアス邸に飛ばした時、イゼキエル公子が私に言ったのよね
”泣いてる子をどう扱えばいいか分からない”って
だから公子の前では泣きたくなかった
泣きたくなかったのに、涙が止まらない
イゼキエル「A様」
私は絶対に振り向かない
この人を困らせたくない
その一心で、私はその場から逃げた
もう今までみたいに、文通はできないだろう
公爵「イゼキエル！」
イゼキエル「....」
公爵「あの場でA様の後を追うなんて、お前まで災いを被ったらどうするつもりだ！
理由は分からないが、A様が陛下の寵愛を失ったのは事実なようだから 姫と一緒にいるところを見せるのは危険だ」
イゼキエル「＿＿＿父上はいつも僕に理性的に行動しろと仰いますね、しかし今日僕は 初めてその全てが無意味だと思いました」
公爵「....それはどういう意味だ」
イゼキエル「僕には、あの方の涙を再び見る勇気がありません。そしてあの方を泣かせる人を許す自信もありません」
公爵「お前、まさか.....本気じゃないだろうな」
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あさぎ(プロフ) - Kさん» ありがとうございます😭そのお言葉とても励みになります！ (3月30日 12時) (
レス) id: a0773724c5 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - めちゃくちゃ大好きです！応援しています！ (3月25日 9時) (レス) @page39 id: 4be7f19f08 (このIDを非表示/違反報告)
あさぎ(プロフ) - ありがとうございます！泣今は受験やらで忙しいので、落ち着いたらまた更新します！！読んで下さり本当に嬉しいです！！！ (1月4日 0時) (レス) id: 838092b84b (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - はちゃめちゃにすきです！ (1月4日 0時) (レス) @page18 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
みもり(プロフ) - 本当でした....！不注意にも申し訳ないです💦ご忠告ありがとうございます!!!!!!!! (7月24日 12時) (レス) id: 838092b84b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あさぎ | 作成日時：2023年7月17日 19時
