第126話 ページ30
リリー「止まってください」
.....今は何が起きてるの
手紙を書き終わったから、部屋に戻ってハンナの焼いたマドレーヌを食べていた
大きな音と共に、いきなり皇室所属の騎士団員が私の宮に押し掛けてきたのだ
リリー「一体、A様に何の用ですか?」
「....今すぐA様を連れてこいという陛下の命令です」
連れてこい......か、
言い方からして、どうやら私はパパに歓迎されていないらしい
貴族たちが集まる目の前で、私を殺すとでも言うつもりなのかな
A「(パパの誕生日会なら、アルフィアス公爵家も来ているはず
公子やジェニットさんも来るということ
だとしたらちょっと見られたくないな.....)」
私は重い足取りで会場まで向かう
私を取り囲み、逃がさないと言わんばかりの対応
まるで罪人みたい
リリーを連れていくこともダメだなんて、心細い
「A・デイ・エルジェア・オベリア第一姫様です!」
A「(....パパ、パパだ)」
また、あの冷たい瞳
目を合わせたくない
「あの、姫....様、
______膝....を、」
騎士が私にそう耳打ちした
なるほど、本当に私を娘として扱う気はないのね
A「(...清々する)」
躊躇する姿を見せて、何か思われる前に
私は迷いもなく膝をついた
ザワつく会場 当然の反応ね
デビュタントの時に見せた、私に対する対応が天地ほどひっくり返っているもの
横目で見えた、アルフィアス公爵と公子
ジェニットさんはいないみたいね
クロード「____A、精一杯ふさわしくない情けをかけて、俺を愚弄した小娘を生かしてやったが、
今日のような日にも 俺の心を乱すお前をどうするべきか」
A「....」
クロード「パドマ伯爵、今あそこで跪いている小娘をなんだと思う」
パドマ「A・デイ・エルジェア・オベリア第一姫様ではありませんか」
クロード「違う。あの小娘は俺の娘でも姫でもない
____ただの罪人だ。
次に会ったら殺すつもりだったが、今日は血を見たい気分ではないから残念だ
興醒めだ。宴はこれで終わりにしよう
あの小娘を今すぐ俺の前から消し去れ」
そう言い放つと、私の後ろにいた二人の騎士が両腕を掴み、会場外まで連行しようとする
もうどうでもいい
パパも誕生日も、この会場にいる傍観しかできない貴族たちも
A「離して!!!!」
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あさぎ(プロフ) - Kさん» ありがとうございます😭そのお言葉とても励みになります! (3月30日 12時) (レス) id: a0773724c5 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - めちゃくちゃ大好きです!応援しています! (3月25日 9時) (レス) @page39 id: 4be7f19f08 (このIDを非表示/違反報告)
あさぎ(プロフ) - ありがとうございます!泣今は受験やらで忙しいので、落ち着いたらまた更新します!!読んで下さり本当に嬉しいです!!! (1月4日 0時) (レス) id: 838092b84b (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - はちゃめちゃにすきです! (1月4日 0時) (レス) @page18 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
みもり(プロフ) - 本当でした....!不注意にも申し訳ないです💦ご忠告ありがとうございます!!!!!!!! (7月24日 12時) (レス) id: 838092b84b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あさぎ | 作成日時:2023年7月17日 19時