第123話 ページ27
パパの手がピクっと動いた
それと同時に、握っている手とは反対の手でパパが自分の頭を抱えだす
A「(良かった、!そうよ、パパがこれくらいで倒れるわけないもの___)」
パパが起き上がろうとしているのが分かり、手伝ってあげる
A「パパ 大丈夫?」
クロード「______誰だ、お前は」
A「.......ぇ、」
今.....私に言ったの?
パパは足を地に着けた瞬間、痛みを感じて苦しそうな声を上げた
A「ダ、ダメだよ!そんな急に動いたら」
パパが見た事もない目で私を見つめている
私が小さい頃に向けられていた時と同じ瞳
全身が凍りつくような
クロード「フィリックス!」
フィリックス「陛下!お目覚めになられたのですね!本当に良かったです!」
クロード「....何だ?俺がまるで10年は寝ていたような反応だな
一晩でなぜそんなに老け込んだ」
フィリックス「そんな!私が誰を心配してこのようになったとお思いですか!
そして一日ではありません。陛下が意識を失ってから今日で10日目です」
クロード「なんだと?」
フィリックス「本当ですよ!!!」
クロード「.....それより、誰が俺の寝室に勝手に人を入れたんだ」
フィリックス「申し訳ございません陛下、私が陛下のお気持ちを察することができず....
A様が陛下の安否を心配していたので お連れして参りました」
......違う
今のはそういう意味じゃない
クロード「____A?アタナシアの間違いではないのか
....そもそも、部屋にずっと籠っているアタナシアが、会ったこともない俺を心配するなどおかしな話だが」
心臓が嫌な音をたてた
パパの記憶の中から私だけが抜き取られているんだろうか
....そんなことはどうでもいい
パパの言い草からして、パパの記憶は数年前に戻っている
今のパパならアーティを殺しかねない
クロード「暗殺者ならこの部屋に足を踏み入れた途端 体が引き裂かれるはずだが、こんな小娘まで俺の寝室に入り込ませるとは」
フィリックス「....陛下、今 姫様のことを仰っているのですか?」
クロード「姫?恐れも知らずここまで入り込むとは、一体どこの姫だ」
リリー「.....まさかA様のお顔が分からないのですか、?」
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あさぎ(プロフ) - Kさん» ありがとうございます😭そのお言葉とても励みになります! (3月30日 12時) (レス) id: a0773724c5 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - めちゃくちゃ大好きです!応援しています! (3月25日 9時) (レス) @page39 id: 4be7f19f08 (このIDを非表示/違反報告)
あさぎ(プロフ) - ありがとうございます!泣今は受験やらで忙しいので、落ち着いたらまた更新します!!読んで下さり本当に嬉しいです!!! (1月4日 0時) (レス) id: 838092b84b (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - はちゃめちゃにすきです! (1月4日 0時) (レス) @page18 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
みもり(プロフ) - 本当でした....!不注意にも申し訳ないです💦ご忠告ありがとうございます!!!!!!!! (7月24日 12時) (レス) id: 838092b84b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あさぎ | 作成日時:2023年7月17日 19時