第111話 ページ14
A「呪い、ですか?」
「そうじゃ」
先程までは気付かなかったが、よく見れば店の奥におじいさんが見えた
随分歳なのか、椅子から立ち上がれないでいる様子だ
「お嬢さんが不幸になるよう願う人から呪われておる。
だが同時に、神聖な加護をお前さんは持っているようじゃ」
え、?それって前にルーカスが言ってた....
ルーカス「悪い気配と神聖な気配が混ざってる」
悪い気配っていうのが呪いのことで、神聖な気配がその加護?なんだとしたら合点がいく
「その加護がなかったら、今頃お嬢さんは呪いに苦しめられていただろうね。今は呪いと加護が中和されて、お嬢さんに何かしらの副作用が出ているはずじゃよ」
A「確かに悪夢とか、頭痛とかはあったけど...」
「その加護は強力じゃよ。初めて見たわい」
A「何の加護なんですか?」
「さぁね。それよりお嬢さんは呪いのことを気にするべきだ。それが長引けば厄介なことになる」
A「...おじいさん、もしかして黒魔法使いなんですか?」
「今は引退したが、若い頃はそうじゃったよ」
だからか....
ルーカスでさえ呪われていることに気付いている感じではなかったし
私は持っていた本を棚に戻し、話を聞こうと耳を傾けた
「黒魔法はどんな形であれ、必ずその対価を払うようになっておる。黒魔法を使って幸せになったやつは一人も見たことがないのじゃ」
A「はぁ...」
「こんな場所に来てはならん。帰るのじゃ。お嬢さんに売るもんはないぞ」
と半ば強制的に店外へと出される
お金持ってきてないし、買えるものは元から何もないんだけどね
あまり動くわけにも行かないので、ここでルーカスが来るまで待つことにした
あーでも、また公子に見つかるのだけは御免だな
瞳の色だけ変えておこうと思い魔法を使う
....あれ、私今日一日 宝石眼で歩き回ってた!?
一瞬焦るけど、ルーカスがそんなミスをするわけないと落ち着きを取り戻した
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あさぎ(プロフ) - Kさん» ありがとうございます😭そのお言葉とても励みになります! (3月30日 12時) (レス) id: a0773724c5 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - めちゃくちゃ大好きです!応援しています! (3月25日 9時) (レス) @page39 id: 4be7f19f08 (このIDを非表示/違反報告)
あさぎ(プロフ) - ありがとうございます!泣今は受験やらで忙しいので、落ち着いたらまた更新します!!読んで下さり本当に嬉しいです!!! (1月4日 0時) (レス) id: 838092b84b (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - はちゃめちゃにすきです! (1月4日 0時) (レス) @page18 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
みもり(プロフ) - 本当でした....!不注意にも申し訳ないです💦ご忠告ありがとうございます!!!!!!!! (7月24日 12時) (レス) id: 838092b84b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あさぎ | 作成日時:2023年7月17日 19時