第109話 ページ12
今この場でこの格好で私だと思われたらダメ!
なぜなら後々ややこしくなりそうだから!
ルーカス!あんたこの危機に気付きなさいよ!
横目で見ればまだ鷹と睨み合っている
A「(このアホ....!!)」
イゼ「あの.....」
私はガシッと青鳥の入った鳥かごを持ち上げ、公子に無理やり持たせた
イゼ「!?」
公子はわけも分からずその鳥かごを持つと、混乱した青鳥が騒ぎ出す
よし!この隙!
「おや?ここにいたお嬢さんは?」
イゼ「....飛んでいってしまいましたね」
もう終わったことを頭で理解している
Aだということを確認されて何も言わずに逃げるなんて、無言の肯定と同じじゃない
イゼキエル公子は頭がいいし、今頃私だと確信しているはずよね
______________
ジェニット「(綺麗...)」
さっきまでここにいたはずのイゼキエルがいないけれど、一人で選ぶ分には困ることもないし、特に気にはとめなかった
青いサファイアの輝くリボンを手に取って、どうしたものかと悩む
A様の宝石眼に合うかしら...
「レディー、プレゼントですか?」
ジェニット「あ、...はい」
びっくりした....
一人の時に知らない人に声をかけられたのは初めてだわ
「すみません、すごく慎重にお選びでしたので」
ジェニット「えっと....はい」
面識のない方だし、いいよね?
ジェニット「”姉”にプレゼントをしたくて...」
ここでやっとこの方の顔を見た
途端、私の頭を陛下が横切ったのだ
ジェニット「(...?どうして突然陛下が思い浮かんだんだろう...)」
心做しか、陛下に似ている...?
「それは悩んでしまいますね。失礼、少し拝見しても?」
ジェニット「は、はい」
そう言うと、黒髪の紳士様はリボンに軽く触れた
「とても繊細にカットされたブルーサファイアですね。フレームの細工も、まるで夕陽を溶かし入れたように美しいです。
姉上様が レディーのように宝石のような青い目であれば、意味深いプレゼントになりそうですね」
ジェニット「(意味深い....)」
このリボンがA様の宝石眼に合うか心配で悩んでいたけれど、他の方からの意見も聞けてこのリボンを買うことに決心が着いた
「....ところで、妹さんにはプレゼントをご用意しないので?」
ジェニット「!」
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あさぎ(プロフ) - Kさん» ありがとうございます😭そのお言葉とても励みになります! (3月30日 12時) (レス) id: a0773724c5 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - めちゃくちゃ大好きです!応援しています! (3月25日 9時) (レス) @page39 id: 4be7f19f08 (このIDを非表示/違反報告)
あさぎ(プロフ) - ありがとうございます!泣今は受験やらで忙しいので、落ち着いたらまた更新します!!読んで下さり本当に嬉しいです!!! (1月4日 0時) (レス) id: 838092b84b (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - はちゃめちゃにすきです! (1月4日 0時) (レス) @page18 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
みもり(プロフ) - 本当でした....!不注意にも申し訳ないです💦ご忠告ありがとうございます!!!!!!!! (7月24日 12時) (レス) id: 838092b84b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あさぎ | 作成日時:2023年7月17日 19時