ジャスティス・ファクルタス (ページ35)

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第３３話黒江の反省と新たな事件のはじまりページ35

明世サイド

翌日、私と信二はセイクリッド本部へ

そして、黒江のもとへ案内された

黒江「………ふん、笑いに来たのか。こんな無様になった私を」

明世「そうじゃない。聞きに来たのよ。どうして、強者のみに執着するのか」

金丸「そして、どうして、強者のみの世界の支配者になろうとしたのかをな」

すると、黒江は……

黒江「……私の両親は私が小さい頃から周りにいじめられていた。能力のレベルが低すぎる故に。だから、能力のレベルが高い者を率いて、能力の弱い者を消したかったのだ。両親のような人を２度と生み出さないために」

だから、弱者を嫌っていたのね……

明世「でも、ご両親はそれを望んでいたのかしらね」

黒江「……混沌の能力で聞き出したのか？両親の言葉を」

金丸「ああ。そうしたら、こう言ってた。『気持ちは嬉しいが、そのやり方はいずれ、お前を苦しめてしまう』とな」

その時、黒江は涙を流した

黒江「……両親の言う通り、だな。私は……何をしていた、のだろう、な……(泣)」

明世「これを踏まえて、貴方の処分は……ここの地下の牢屋で２年、拘束させてもらうわ」

黒江「！！許して、くれるのか？(泣)」

金丸「ああ。だが、この２年は反省の期間と考えてほしい。そこは間違えるなよ」

黒江「………ぐすっ……ああ………すまなかった……(泣)」

私と信二は後の処理を役員達に任せて、部屋を出た

明世「あの泣きようは反省するわね」

金丸「ああ……どす黒い感情も消えたみてぇだったな」

明世「学校の問題も解決したし、これで平等に設備が整いそうね」

金丸「だな」

すると

役員１「明世さん！信二さん！大変です！」

明世「どうしたの？」

役員２「暗部組織『オルタナティブ』が動き出しました！」

暗部組織『オルタナティブ』

人々をさらって良からぬことばかりをしている、悪の能力者(ファクルタス)と悪の科学者がうじゃうじゃいる組織だね

動き出したってことは……

金丸「『オルタナティブ』が良からぬことを企んでるのか」

役員１「はい！氷室長官がお待ちなので、行きましょう！」

明世「分かった。いこう、信二」

金丸「ああ」

私と信二は氷室長官のいる長官室へむかった