ジャスティス・ファクルタス (ページ17)

今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:2,502 hit

第１５話一応の一段落ページ17

澪央凪サイド

寮を出て歩いて行くと

黒江「おやおや。こんな時間にどうしたんだい？」

理事長が姿を見せた。

...いつもの化けの皮を被り、理事長に話しかける。

澪央凪「...理事長こそ。此処から先は女子寮。しかも、こんな時間にとは些か問題かと思いますが」

黒江「事情があってね。朝村さんの様子も気になるし」

やっぱり明世の予想通りだ。

黒江「私には時間が無くてね。そこを退けたまえ。蓮巳さん」

さて。ネタばらしだ。

ホントはもう喋りたくもないけど、そうは問屋が卸さないから。

澪央凪「...私は、蓮巳などではないので」

黒江「何を言っている？君は蓮巳澪央凪。能力は氷のレベル9だろう？」

澪央凪「いいえ....私の本名は、李羽朧澪央凪」

黒江「何？！本名っ、しかも、李羽朧だと....？！まさか、貴様はっ...！セイクリッド特殊部隊の『壮麗纏いし銀盤の王女』、李羽朧澪央凪か........！！」

何だ。そこはしっかり把握してたんだね。

澪央凪「...セイクリッド上層部より、あなたの身柄の確保及び拘束が言い渡されていますので。金丸君、力を貸してね」

金丸「っす！」

私の後ろから姿を見せた金丸君。

目配せで気づいてくれて助かった。

黒江「なっ？！いつからそこにっ？！」

澪央凪「...フルムーン・アイス・チェーン」

黒江「ぐっ！！このっ、フラワー、って凍って、技がっ？！」

ほっ。良かった。上手く技が理事長の手を拘束してくれた。

今日が満月で良かったよ。

澪央凪「....さ、金丸君。理事長に釘を指してあげて」

金丸「明世を狙ったこと、後悔しやがれ！！雷と混沌、1つとなりて悪しきものに鉄槌を！カオス・テンペスト・カタストロフ！！」

黒江「ぐぁぁぁぁぁぁ！！」

理事長はそのまま気を失った。

澪央凪「.....アイス・チェーン・ロック」

そのまま倒れた理事長を氷の鎖で縛り上げる。

これで一安心、かな。

澪央凪「っ......はぁ」

金丸「大丈夫っすか？」

澪央凪「なん、とか.....あとは、任せて。金丸君は、明世に連絡してあげて。安心、するはず」

金丸「でも....」

澪央凪「私は、大丈夫.....ね？」

金丸「！！はい....」

私は金丸君が戻るのを横目に、後処理を進めた。

報告と、理事長をセイクリッドに引き渡して今日の全部は終わり。

やっと、休める...

澪央凪「.....」(ﾌﾗｯ)

？「.....」(ﾎﾟｽｯ)

部屋に戻ろうとして体が傾いたところを、誰かが受け止めてくれた気がしたけどそこからの記憶はない。