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紡side
TRIGGERとMid nightの合同ライブは大成功を収め、本人達もとても楽しかったと言っていた。
だけど…体に負荷をかけすぎた如月さんは入院してしまった。
そして私は、今日も病院に来ている。
ライブ翌日からほぼ毎日、病院に通っている。
あ、でも私自身に何かあるわけではないよ！
心配だから、如月さんのお見舞いに来てるだけ…
病室の前まで行き、扉を開けると本を読んでいた如月さん。
私に気づくと本を読むのをやめ、こちらを向いた。
｢あ、つむちゃん。いらっしゃい｣
｢こんにちは！調子の方はどうですか？｣
｢うん。ちょっと体がだるいくらい。特別問題は無いよ｣
そう言って如月さんは、にこりと笑った。
通院し始めて、顔を合わせる機会が増え、如月さんにはつむちゃんと呼ばれるほどの仲にはなった。
私は持ってきたお見舞いの花と果物をベッドのそばの机に置く。
ありがとうと言って笑った如月さんに私は、いえいえと笑い返す。
実はここ数日、如月さんのお見舞いとして病院に通い続けて、如月さんに聞こうか聞くまいか迷っていたことがある。
それは…ライブでのことだ。
如月さんのあの、九条さんを見る時の目。
先輩として後輩を見る目にしては、違和感があった。
まるで…九条さんに恋をしているような、そんな目。
｢……。｣
私がどうしようか迷っていると、如月さんが私の顔を覗き込んだ。
｢どした？どっか具合でも悪いのか…？｣
｢あ、いえ…そういうんじゃないんです……｣
｢…悩み事？俺で良けりゃ聞くけど…｣
｢えっと…｣
私は迷った。
ここで聞いていいものか。
私なんかが深入りしてもいいのか。
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作成日時：2018年11月10日 23時
