今キミはどこにいますか。~真実と偽装~【九条天】 (ページ18)

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あるとside

病院に救急車が着く。

緊急搬送口に止まり、ベッドに横たわる血塗れのAを病院内へ移動させる。

そのベッドはそのまま手術室に入り、ランプが点灯した。

両親の事故がフラッシュバックし、恐怖で体が震える。

＿＿＿＿Aまでいなくなってしまうんではないか。

そんなことを考え、涙が止まらなくなる。

私はそのまま手術室の前の床にへなへなと座り込む。

｢A……何で……｣

目からは涙がこぼれ落ちる。
頬を伝って床に落ちていく。

しばらくして、病院からの連絡を受けたAのマネージャーとMid nightの2人が血相を変えて走ってくる。

｢あなたは…如月あるとさんですか？｣

｢……んなさい……｣

｢え…？｣

私は来てくれた3人に謝る。

｢ごめんなさい…！！私のせいで……Aが…ごめんなさい……っ！！｣

｢お、落ち着いてください！｣

グループメンバーの一人が私を落ち着かせようと、崩れ落ちる私を支えてくれる。

｢え…今、Aって…｣

｢………。｣

全員が混乱する中、私はこの人たちには本当のことを話すことにした。