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暖汰side
IDOLiSH7が新人賞にノミネートされた。
そして、年末のブラックホワイトでTRIGGERと対決する権利まで獲得した。
｢すごいな…ここまで上り詰めたのか……｣
雑誌の記事を見ながら、思わず感嘆の声を漏らす。
仕事の合間に雑誌を読むことが多くなった。
少し前までは、ある程度どういうことが起こっているのか芸能界事情などを知るためだけに雑誌を読んでいた。
でも最近では、IDOLiSH7やMEZZO"の活躍を探すことが多くなった。
それで、雑誌をよく読む回数が増えたのだ。
｢先輩、最近IDOLiSH7のことばっかっすね｣
｢だって気になるじゃん。仲良くしてんだからさ｣
｢まぁ分かるっすけど…｣
｢おい。年越してから大きいライブ入ったぞ｣
俺達が雑誌の話をしていると、控え室に片嶋さんが入って来た。
｢そのライブは、TRIGGERとの合同ライブだ。それぞれのグループからお互いのグループのメンバーと、ユニットを組んでやるらしいぞ｣
｢ん？Mid nightのメンバーとTRIGGERのメンバーからそれぞれペア組むってこと？｣
｢そうだ。ペアは決まり次第連絡が来るそうだ｣
へぇ…と言いながら雑誌を閉じてカバンにしまう。
｢今日は俺はもう仕事ないんだよな…｣
｢オレと直央さんはまだ仕事あるっすよ｣
｢次、モデルの仕事だっけ？｣
｢そうっすよ。暖汰先輩なしのオレと直央さんだけで、雑誌特集っす｣
｢俺だけ仲間はずれ感…｣
嘘泣きをしながら帰る支度を整える。
｢んじゃ、俺は帰るよ。｣
カバンを肩にかけて帽子を被り、眼鏡をかけてマスクを装着する。
｢家まで送っていこうか？一人だし｣
｢いいよ。一人で帰れるよ。片嶋さんはまだ2人の仕事についてないといけないだろ？｣
｢そうか？じゃあ気をつけて帰れよ？｣
｢サンキュ。じゃ、仕事頑張れよ〜｣
2人と片嶋さんに手を振って控え室をあとにした。
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作成日時：2018年11月10日 23時
