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入学式も終わり、今は学級活動とやらの時間らしい。
言わば、クラスで好きに使ってくださいってやつだ。
自己紹介をしながら質問をしていくという、なんとも在り来りなことをしているわけだけど……
｢如月さん、芸能人だったりする？｣
｢え、いや、そんな訳ないじゃん。何で？｣
｢だってなんか見たことある気がしてさ！｣
｢ね！テレビで見たことある気がする！｣
｢似てる人はそりゃいくらでもいるよ〜！私は違うってば〜｣
彼女の自己紹介が終わった後から、彼女への質問が終わらず次に進めない。
テレビで見たことあるだの、雑誌に載ってただのと質問が絶えない。彼女も困っているみたいだ。
｢ねぇ、次進めないから如月さんへの質問、休み時間とかにしたら？｣
｢七瀬くん…｣
周りからかなり冷たい目で見られたがボクはそんなの気にしない。
また進み始めた自己紹介。
彼女がボクに耳打ちしてくる。
｢ありがとう。助かった｣
｢別に…キミのためじゃないよ｣
｢…んだよ、人が感謝してんのに……｣
｢はいはい…どーもね。｣
｢むっかつく…｣
そしてボクの番が回ってくる。
｢七瀬天です。よろしくお願いします｣
｢はい！質問！｣
｢…？｣
元気よく手を挙げた子が1人いた。
ボクはその子の方を見る。
｢七瀬くんって、好きな子いるの？…ていうか、如月さんのこと好きなの？｣
｢え…｣
唐突にされた質問に戸惑っていると、その子がもう一度口を開く。
｢いや、さっきの休み時間に如月さんが隣の卯ノ田くんと話してるのじーっと見てたから…そうかなぁ〜って｣
｢は…？何で…｣
｢ないない！｣
｢え…｣
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作成日時：2018年10月21日 23時
