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｢1年生にすっごく可愛い子がいるらしいよ！｣
｢白髪のね…｣
チラチラとボクを見る視線が複数。
この学校の2、3年生だろうか。
でもボクにとっては大して興味はなかった。
今のボクには周りの人たちより、彼女を…如月Aを追いかけることの方が大事だった。
｢ねぇ、ごめんってば…｣
｢ふーんだ。ボキャブラリー貧困なばかで悪かったな！｣
｢まだ根に持ってるの…？君だってボクのことばかばか言ってたじゃないか｣
｢私はいいのー！｣
訳の分からない理屈をぶつけてくる。
未だにボキャブラリーが貧困と言ったことを根に持っているようだ。
｢さっきのクラス分け見た？ボクと同じクラスだったよ｣
｢え、やった！！七瀬くんと同じクラ…はっ！ち、ちが…今のは違う！ノーカンノーカン！！｣
｢バッチリ聞こえたよ？"え、やった！！七瀬くんと同じクラス"｣
｢え、それ私の真似？下手くそー｣
｢うるさいなぁ…喜んだのは事実でしょ｣
｢喜んでないしー！｣
記憶よ〜なくなれ〜！！とか言いながらボクの頭を触っている彼女は本物のばかなのだろうか。
｢ねぇ！今の忘れて〜！！｣
｢やだ。脳内メモリーに永久保存する｣
｢そんな無駄なことに脳内メモリー使うなよ！！｣
びしっと謎のツッコミを入れられる。
ごちゃごちゃと言い合いをしながら教室へ向かう。
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作成日時：2018年10月21日 23時
