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ボクを突き放す声。
ボクを否定する声。
ボクを認めない声。
全部が頭の中で鳴り響く。
気分が悪くなっていく。
手を伸ばしても届かない。
いつも笑顔を向けて、そばにいてくれていたキミは……今ボクを睨んでいる。
手を伸ばしても、背を向けられる。
嫌だ……離れていかないで……お願い…だから………
｢嫌だよ…A……！｣
そこで光が差し込む。
目の前にあったAの背中がグラグラと崩れていく。
伸ばしたボクの手も一緒に消えていく。
代わりにボクの視界に映ったのは、心配そうにボクを覗き込む大好きな人の顔。
状況を理解するまでに少し時間がかかった。
そうだ…。ボクはAの家に勉強を教えてもらいに来てたんだ。
それで疲れて寝てしまってそれから……
｢…！｣
一気に意識が覚醒する。
今ボクはAの膝の上に頭を乗せている。
Aに膝枕をさせてしまった。
｢大丈夫…？うなされてたよ…？｣
｢天くん…具合悪いなら、今日はもう休む？｣
AとAのお姉さんが心配そうにこっちを見つめている。
(さっきのは……夢…？)
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作成日時：2018年10月21日 23時
