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ボクの左側にA、右側にお姉さんが座った。
｢さ、とりあえず解いてみよっか。分かんないとこ出てきたら言ってね｣
｢あ、はい。｣
｢ふふ…緊張しなくていいんだよ？天くん｣
そう言って微笑むお姉さんは、本当にAにそっくりだった。
Aはと言えば、また手帳を睨みつけながらお菓子を食べている。
｢こーらA！そんなに食べてたら天くんの分なくなるでしょ！！あと太るよ！モデルやってるんだから考えて食べなさい！｣
｢だー！うるさいなぁ！もう時すでに遅しってレベルで太ってるから今更抑えたって意味ないの〜！｣
わちゃわちゃと言い合いを始める如月姉妹。
(ボクが勉強しに来てるの忘れてないかな…)
内心呆れつつも、家でやるよりは落ち着いてできるのでスラスラと解いていく。
分からないところが出てくると、Aやお姉さんに聞き、丁寧に解説してもらう。
どっちに聞いてもすごく分かりやすく説明してくれるし、同じ歳のはずなのに、Aに聞いても大体のことは教えて貰える。
3、4時間ぶっ通しで勉強していて、気づけばもうお昼。
｢もうこんな時間か。お昼作るからA、付いててあげて｣
｢あ、うん。ごめん、今日私がお昼当番なのに｣
｢いいの！夜作ってあげて？天くん泊まってくんだから｣
｢分かった…｣
お姉さんはAが返答したのを見ると、ニコッと笑って、さぁお昼作るぞ〜！とキッチンに歩いていった。
｢休憩する？もうぶっ通しだから疲れたでしょ。3、4時間でその問題集半分終わってるんだから十分頑張ったよ！｣
｢うん…ちょっと休憩する……｣
ペンを置いて問題集を閉じる。
ぼーっとしていると眠くなってくる。
｢天くん、眠い？｣
｢うん…ちょっと……｣
｢いいよ。横になりなよ、明日もあるから大丈夫！｣
｢うん…｣
ボクはソファーに横になり、半分閉じかけていた目を完全に閉じる。
用意されていたのか枕があり、その枕に頭を乗せる。
だんだんと意識が薄れていき、ボクはすぐに意識を手放した。
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作成日時：2018年10月21日 23時
